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静岡県熱海市の伊豆山温泉に、「走り湯」と呼ばれる源泉が湧出する洞窟があるというので行ってきました。
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走り湯には熱海市の海岸線を南北に走る国道135号線から、ホテル水葉亭近くの脇道を曲がっていきます。
熱海駅から歩いてでも十分いけますが、バスを使う場合は、伊豆山温泉へ行く東海バスの「逢初橋」バス停で降りると近いです。
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脇道から曲がりくねった坂道を降りていきます。
周辺には雑木林と廃墟っぽい建物が点在していて、寂れていますがいい雰囲気。
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ちょうど坂の曲がり角の途中に、山腹から海へ流れ落ちていく川がありました。
これも温泉なんでしょうか。
「熱海」の由来は、山から流れ落ちる熱い湯で海が温かいからだそうです。
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S字の坂を降りて海岸沿いの道を歩いていくと、史跡・走り湯に到着します。
正面には足湯、階段を上がった右側には走り湯が湧き出る横穴があります。
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さっそく横穴の方に行ってみます。
ここはちょうど「うみのホテル中田屋」の裏手にあたり、横穴までこの細い道を歩いていきます。
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少し進むと通路奥の左手に横穴がありました。
横穴からもうもうと湯気が噴き出してきていて、奥からはゴボゴボという水が激しく湧き出る音が響いてきます。
源頼朝もつかったという温泉の史跡、走り湯です。
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走り湯洞窟の入り口付近。
洞窟内は源泉の熱気によって蒸し暑く、まるでサウナのようです。
すごい熱気と湯気の中を、腰をかがめて洞窟奥の源泉湧出口に近づきます。
上の方は湯気が立ち込めていて、姿勢を低くしないと前が見にくく息もしにくい。
まるで火災現場の煙のようです。
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洞窟奥には岩でできた石槽があって、中で温泉が沸き上がっていました。
まるで石槽の中の至る所にジェットバスをつけたように、湯が踊り狂っていました。
これはすごい、まさに地球の脈動です。
石槽の中をよく見てみようと身を乗り出しましたが、立ち上がってくる湯気が熱すぎてうまくのぞき込めない。
お湯に触ったら普通に大火傷しそうです。
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この走り湯、中田屋に宿泊すると浴びることができるようですが、足湯であれば無料でつかることができます。
先ほどの階段左手に足湯があります。
足湯は相模湾の方を向いており、広大な海をぼんやり眺めながら湯につかれそうです。
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日本三大古泉と書かれている走り湯の足湯。
鎌倉時代に書かれた「吾妻鏡」によれば、愛媛の道後温泉、兵庫の有馬温泉とともに日本三大古泉に位置付けられています。
では、足湯につかってみましょう。
足湯ってだいたいぬるいものという先入観があったので、とりあえず湯に勢いよく足を突っ込んでみます。
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あちちちち!
熱くてとても足を入れられない。
熱いときは水で埋めろとありますが、この熱さじゃ焼け石に水。
足が真っ赤になってしまった。
長時間つかるにはかなり気合いがいりそうです。
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なお走り湯の洞窟の反対側には走り湯の資料館があります。
入館は無料。
中では走り湯の歴史や写真などが展示パネルで紹介されています。
源頼朝は源氏を再興するに際し、一度は諦めたもののこの走り湯に浸かって考えた後やっぱり再興しようと志を改め、見事成し遂げたという。
それ以来走り湯は「出世の湯」と呼ばれているそうです。
(訪問月2014年11月)