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以前訪問した板橋区の戦争遺跡、東京第二陸軍造兵廠板橋工場の跡地にある大学、東京家政大学に入れる機会があったので行ってきました。
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東京家政大学、構内。
女子大であるこの大学の構内で、いい歳したおっさんが写真をバシバシ撮っていたらたちまち警備員に声をかけられそうですが、今回は赤ちゃんという最強の消臭剤を持参しているので大丈夫。
うまく風景に溶け込み、東京第二陸軍造兵廠板橋工場の建物を見学できました。
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現在、構内に遺っている東京第二陸軍造兵廠板橋工場の建物は三つ。
地図の青い点がそれで、右から21号棟、22号棟、58号棟になります。
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まずは21号棟から。
東京家政大学板橋門の近くにあります。
21号棟はこれまで見てきた275号棟や140号棟に比べるとかなり小さいです。
四分の一くらいの大きさでしょうか。
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21号棟は現在、生活科学研究所として利用されているようです。
まったく関係ないでしょうが、研究所という名前が軍の施設っぽい。
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続いて22号棟です。
この建物も21号棟の近くにあります。
こっそり中を覗いてみると、トラス構造の屋根の下で女子大生たちがなにやら作業をしていました。
いえ、文化財を見学しているのであって、決して覗いているわけではありません。
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22号棟は造形表現学科という芸術的な学科の実習室に使われているようで、その脇には竈も置かれていました。
女子大ゆえでしょうか、竈もかわいらしいデコレーションがされています。
レンガ造りの工場で焼き物とは風流ですね。
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そして最後に見学したのがこの58号棟。
大学の学生寮が近くにあるため、立入禁止場所が多くて近づくのが難しかった。
寮なんぞに近づこうものなら問答無用で110番されそうだったので、怪しくないように赤ちゃんをアピールしつつ撮影ポイントに近づきました。
何一つやましいことはしていないのに、なんだか泥棒みたいだ。
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立ち入ってもいい所を探してなんとかたどり着いた58号棟ですが、カーテンがすべて降りていて中は見えませんでした。
この58号棟はかつては学生寮だったとのことですが、今は使われていないのでしょうか。
まあ寮として使われていたら、カーテンの中を覗くのはまずいんですが。
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なお大学の学食では、学生の邪魔にならなければ食事を頂くこともできます。
この日食べたのはカツカレー420円と日替わりランチ390円。
さすが学食、コストパフォーマンスがすこぶるよい。
学食は女子大ゆえ女子ばかりかと思っていましたが、意外と作業員風の男性もいました。
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お腹もいっぱいになり文化財も見学したので、来たときと同じ板橋門から帰ります。
帰る途中、石神井川方向へ歩いていると途中でいかにも軍の施設らしい建築物を見つけました。
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プレートを見るとここは理化学研究所の板橋分所であるとのこと。
あとで調べたところ、やはりこの建物も東京第二陸軍造兵廠板橋工場の遺構のようです。
当時の施設をそのまま使っているんですね。
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その理化学研究所板橋分所の向かいには愛誠病院があります。
その向こうが東京家政大学。
愛誠病院のゲートの向こうにも東京第二陸軍造兵廠板橋工場の建物らしきものが見えました。
やはり病院内でも東京第二陸軍造兵廠の建物がそのまま使われているようです。 

戦後70年、もちろん東京第二陸軍造兵廠板橋工場の建物はその前からあったものだろうから、中には築100年近い建物もあるはず。
未だに建物としての役目を果たし続ける頑健さに驚きつつ、これらの建物の中で過ぎていった日々に思いを馳せると、なんだか少し切ない気持ちになりました。
末永く保存されてほしいと思います。
(訪問月2015年2月)