CIMG0360
生後七か月になる娘と初めての旅行に出かけました。
旅行先は関東屈指の温泉地として名高い伊香保温泉です。
有名な観光地ということもあり、今更書くこともあまりありませんが、赤ちゃん連れの旅行として気づいたこと等を書こうと思います。
DSC_0258
基本我が家の旅行は公共交通機関を利用しての旅行です。
今回の旅は、赤ちゃんが電車やバスという公共交通機関での移動にどのくらい耐えられるのか、 また旅館での寝泊まりといういつもとは違う環境にストレスを感じないかという実験的な旅行でもあります。
DSC_0260
というわけでやってきました群馬県の渋川駅。
家から約二時間の電車の旅でしたが、あやちゃんは泣き出すこともなく、車窓から景色を眺めてはうきゃきゃと喜んでいました。
意外と電車の長旅は大丈夫なようです。
渋川駅から伊香保行きのバスが出ていますが、その前にお昼時なのであやちゃんに離乳食を食べさせなくてはいけません。
DSC_0261
あやちゃんに落ち着いて離乳食を食べさせられる場所というと、ファミレスくらいしか考えつきません。
事前に目星をつけておいたファミレスを目指して、平沢川沿いを西に歩いていきます。
川沿いの昭和なスナック街がいい雰囲気です。
DSC_0264
平沢川からちょっと北に位置する四ツ角というそのままな名前の大きな交差点の近くに、六斎という名前の居酒屋系ファミレスがあります。
このファミレスで昼食をとりつつ、あやちゃんに離乳食を食べさせることにしました。
CIMG0366
お店では赤ちゃん連れということで気を使っていただいたのか、少人数にもかかわらず個室にしていただきました。
この心遣いは本当にありがたかったです。
最近のあやちゃんは力強く暴れるようになってきたので、狭いところで離乳食を食べさせるのも一苦労なのです。
DSC_0269
自分たちのランチの注文をしてからあやちゃんに予定通り離乳食を食べさせます。
個室だと食べさせやすいポーズを遠慮なくとれるので楽です。
赤ちゃん連れでファミレスで休憩するときは、そこが個室ありか事前に確認したほうがいいかもしれませんね。
無題
《googleストリートビューより出典》
さて、あやちゃんに離乳食を食べさせ、自分達も腹ごしらえをすんだのでいつもの史跡探訪に戻りたいと思います。
今回取り上げるのは上写真の、グーグルストリートビューで見つけた「旧渋川有限責任信用組合」。
この建物は昭和6年に建築された鉄筋コンクリート三階建ての建物で、昭和30年代からは渋川中央公民館として利用されていました。
昭和初期に流行したアール・デコ風の建物で、太平洋戦争中に米軍から受けた機銃掃射の痕がバルコニーに残っており、歴史的に貴重な建造物として渋川市重要文化財に指定されています。
CIMG0368
その旧渋川有限責任信用組合はこの六斎から西に約200mほどの距離にある渋川四ツ角西バス停の直近にあります。
バスを待ちながら史跡を見学しようということで、六斎を出てわくわくしながら西に向かいました。
味のある古い建物もそうですが、特に機銃掃射を受けた痕が楽しみです。



DSCF8968
………ん?
DSCF8964
あれっ!?
DSCF8963
なんだこれは!?
しばらく、目を疑ってしまいました。
これが旧渋川有限責任信用組合!?
ストリートビューで見た歴史を刻む美しい色が上塗りされ、なんとも安っぽい色になってしまっている。
味のあった玄関ドアも今風な味気ないドアに付け替えられ、正面にあったいい配置の木も何故か切り倒されてしまっていた。
何よりも、バルコニーにあった機銃掃射の痕がものの見事に消されている。
あまりの変わり様に、「この建物は旧渋川有限責任信用組合とは別の建物では?」と思ってしまいました。
DSCF8967
……いや、やっぱりここだ。
ここで間違いありません。
あまりのショックでその場にがっくりと膝をつきそうになりました。
もう一度ストリートビューを見直すと撮影が2012年になっています。
約3年の間にこんなありさまにされてしまったようです。
…機銃掃射の痕が歴史的価値とか公式ホームページで言ってんのに消してどうすんだよ。
DSCF8961
それとも他に機銃掃射の痕があるのだろうか、と思って建物をぐるりと一周してみます。
こちらは建物の裏口です。
現在この建物は渋川商工会議所の事務所として使われているようで、時折職員が裏口を出入りしています。
DSCF8966
しかし、見れば見るほど残念な建物ですね……
まるで新品の革製品を見ているようです。
きれいで新しければいいってもんでもないと思うんですがね。
それとも私のように考えるのは少数派なんでしょうか。
DSCF8962
一応建物の端っこに弾痕のような穴が空いていました。
これが機銃を受けた穴なのかはわからないけれど、まあ仮にそうだとしても規模から見てせいぜい流れ弾でしょう。
やっぱり機銃掃射の痕は消されてしまったようです。
無念!
DSCF8965
なんともまあ残念な形になってしまった旧渋川有限責任信用組合。
もともと取り壊される予定だったらしく、住民の訴えで保存されたという過去があります。
どんな形であれ遺されたのは、まあ一応良かったと言うべきなんでしょう。
初っ端からがっくりしてしまった伊香保温泉旅行ですが、旅行にハプニングはつきもの。
気を取り直して次に進みます。
(訪問月2015年3月)