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群馬県渋川市伊香保町にある伊香保観光ホテルを見学してきました。
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前回からの伊香保旅行の続き、翌日の朝です。
翌日はチェックアウト時間ギリギリに旅館を出ました。
今回は赤ちゃんがいるので、旅行スケジュールもかなりゆったりしたものになっています。
もとより、予定通りにいくとは思っていません。
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娘が浸かっている伊香保温泉黄金の湯の手湯があるのが伊香保温泉バス停前。
多くの人がここからバスに乗って帰っていきますが、私たちは徒歩でこの場所から東に延びる坂を下っていきます。
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途中、境沢という名のバス停近くに、伊香保観光ホテルの看板がありました。
伊香保観光ホテルといえば、国の有形登録文化財に登録されている高名なホテルです。
伊香保観光ホテルは明治の初期より居留外国人にその名が知られていた伊香保温泉の玄関口に位置し、そのころから外国人向けのホテルとして利用されていた歴史的価値あるホテルです。
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ですが、今は…
伊香保観光ホテルは、国指定の文化財にもかかわらず、2007年6月から業績不振で廃業に追い込まれ、廃墟になっています。
しかし廃墟となっても、文化財登録はそのまま有効であり、現在も有形登録文化財とのことです。
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木々の間からこの伊香保観光ホテルの肝ともいえる、和風の塔が見えます。
伊香保観光ホテルは1929年築で、木造三階建ての和洋折衷の建築物。
伊香保温泉にくる外国人に人気を博し、戦後は米軍将校の保養所としても利用されていたそうです。
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こちらも伊香保観光ホテルの象徴、道路をまたぐ形の大広間。
かつては外国人相手に好評を得ていた伊香保観光ホテルですが、末期には客足が途絶え、借入金が年商を上回るなど資金繰りが相当悪化していたそうです。
国の文化財になっても国が経営を支援してくれるわけもなく、伊香保観光ホテルはあえなく廃業、そのまま廃墟と化してしまいました。
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しかしこの場合、この文化財の管理は誰がするんでしょうか?
国登録有形文化財だから、やっぱり国か地方公共団体ですかね。
外観から見る限り、現在も特に管理されているような雰囲気はありません。
この歴史的価値ある伊香保観光ホテル、廃業から約八年間もこのままであったようです。
このまま朽ち果てるに任せるのはもったいなさすぎます。
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伊香保観光ホテルの左手には、かつては伊香保観光ホテルの門として使われていたであろう立派な門柱が立っています。
伊香保観光ホテル前の道は特に立ち入り禁止の標識もなく、時折郵便屋さんなどがバイクでやってきてこの門を通過していきます。
門の先は伊香保グランドホテルなどがあり、この道路は県道33号線に繋がるショートカット道路になっています。
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門の先の道を下りていくと、めちゃくちゃ湯気が出ているお店がありました。
伊香保石段街の勝月堂と並ぶ伊香保の湯の花饅頭の名店、清芳亭です。
伊香保の有名店らしくたくさんお客さんが入って活気に溢れています。
営業不振により廃業になった伊香保観光ホテルですが、決して伊香保の観光客が減ったわけではなさそうです。
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あやちゃんももう少し大きくなったら、お饅頭食べられますよ。
それまでは、我慢してくださいね。
お客さんであふれている清芳亭と有形登録文化財でありながら客が来ず廃業した伊香保観光ホテル。
有名観光地・伊香保の光と影を見た気がしました。
(訪問月2015年3月)