東京都青梅市にある、旧吹上トンネルを訪問してきました。
CIMG0237
旧吹上トンネルは、東京都青梅市の成木から黒沢間の旧道を通す古いトンネルです。
1953年(昭和28年)につくられたトンネルで、四輪車は無理ですが現在も歩行者・二輪車は通行可能です。
独特の寂しい雰囲気があるせいか、心霊スポットとしても知られています。
DSCF0057
旧吹上トンネルは、1993年(平成5年)にできた新吹上トンネルの入り口右手前(黒沢側)にある脇道を入っていくと到着します。
しかし、道の途中には車止めがあるので、四輪車で行けるのは旧道の入り口までで、ここからは徒歩で向かいます。
DSCF0056
車止めから旧吹上トンネルにいたるまでの道には、かすれた車線と道路表示が残っています。
現在は旧道になっていますが、新吹上トンネルができるまでは、こちらが正規の道路でした。
CIMG0238
旧吹上トンネルが近くなってくると、右手の山から流れ落ちてくる水のせいで旧道が水浸しになっています。
水浸しになった道の上を、沢ガニが普通に歩いていました。
東京とは思えないほど、とてものどかですね。
また時期によってではありますが、夕暮れにはカナカナとひぐらしの鳴く声が周囲に響いて、郷愁を誘います。
CIMG0237
水たまりを避けながら旧道を進んでいくと、緑の中に埋もれつつある古いトンネルを見つけることができます。
周囲に生えたコケや草木の中に、長い年月の積み重ねを感じさせるコンクリートと黒い口が存在感を出しています。
老いて使われなくなった哀しみと、それでもまだこうして僕はこうしてここにいるんだ…そんな声が聞こえてくるようなトンネルです。
DSCF0055
トンネルの中はたまに歩行者や自転車が通るためか、弱いながらも照明が点いています。
新しいトンネルができて、ほぼ使われなくなった旧吹上トンネルですが、今でも懸命にその役目を果たし続けています。
弱々しく、誰も通らないトンネル内を照らし続ける照明がなんだか寂しかったです。
心霊スポットとして知られる旧吹上トンネルですが、特に心霊現象とか、そういうのがありそうな雰囲気は皆無です。
むしろ天井の暗闇から落ちてきそうな虫の方がよほど怖い。
しかし一緒にいった友人が、青くなって、でかい声で後ろから「おばけなんてないさ」の唄を大声で歌い始めた時はびっくりしましたが。
DSCF0064
ちなみに、この旧吹上トンネルの上には、1904年(明治37年)にできたという旧旧吹上トンネルもあります。
今は鉄板で閉鎖されてしまい入れないそうですが、数年前は普通に入れました。
旧々吹上トンネルは足下が舗装されていない土で、トンネル上から染み出してくる水で泥だらけの道でした。
常にぽちゃんぽちゃんと、水の滴り落ちる音がトンネル内に響き、その音が狭いトンネル内で反響して、奇妙な音に聞こえました。
一緒に歩いた人は、なんか誰かがもごもごもごもごと隣でずっとしゃべっているような気がしたと言っていました。
水のしたたる音にまぎれて、女が横で、聞き取れない声で自分に話しかけてくると言うのです。
とても人が隠れられるようなスペースはなかったので空耳ですね。
DSCF0065
ところで、この写真を見てください。
この写真、成木側から旧々吹上トンネルに入ろうとして峠をさまよった時に、偶然旧々吹上トンネルのすぐ近くで見つけた小さなトンネルの写真なんですが。
以前この写真を見た人が、「人が写っている」とか言ってたんですが、私にはどこに写っているのかよくわかりません。
彼は霊感とやらの強い人だったんでしょうか。
ちなみにその人、この写真を見てから連絡が取れなくなっちゃったんですよね。
(訪問月2011年4月)