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岩手県岩泉町にある日本三大鍾乳洞のひとつ、龍泉洞を訪問してきました。
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岩手県の県庁所在地、盛岡市から東へ車で二時間ほど走った位置にある岩泉町の龍泉洞。
ドラゴンブルーの輝きを発するという地底湖で知られる有名な鍾乳洞です。
入洞料は隣接する龍泉新洞科学館とセットで1000円。
ちなみに岩泉町出身の知り合いに聞いたところ、町民はタダだそうです。
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洞窟前では龍泉洞の湧き水が汲めます。 
冷たくておいしいですが、 マグネシウムイオンが90~97pphと軟水ですが硬度は高め。
お腹の緩い人は注意しましょう。
龍泉洞地底湖の水は、1985年に日本の名水百選に指定されています。
汲み放題なのでペットボトルや水筒を持参していくといいかも。
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龍泉洞内の温度は10~11℃とかなり寒いです。
洞外温度に惑わされず少し着込んでいくといいと思います。
洞窟外と洞窟内との温度差のギャップから、入った瞬間が特に寒いです。
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龍泉洞は横に長い洞窟ですが、上下もかなり広い洞窟です。
龍泉洞の高低差は約250mあるといわれ、これは日本の洞窟で第五位なのだそうです。
写真は龍泉洞の入り口付近にある、洞窟内にできた巨大な谷の間を歩いていくような「百間廊下」。
洞窟内では、終始水の流れる音が響いています。
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百間廊下の下では、絶え間なく水が流れています。
龍泉洞内にできたこのような谷は、長い年月を経た水の浸食により形成されたものなのでしょうか。
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ちなみに龍泉洞の水中にはちらほら小銭が落ちています。
賽銭箱と勘違いしているのか、硬貨を投げ入れる人がいるらしい。
主義思想は個人の自由ですが、環境破壊はやめましょう。
しかも落ちているのは10円硬貨ばかり。
どうせ投げるならケチらず500円硬貨くらい投げ入れたらどうなのか。
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龍泉洞は湧き出る水とともにある鍾乳洞なので、足下がところどころ水浸しで滑りやすくなっています。
最初は平坦な道なので気になりませんが、後にアップダウンが激しくなるので、滑りにくい靴底の靴でいくと楽かと思います。
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長い年月をかけて形成された鍾乳洞なので、洞内には多種多様な鍾乳石があります。
こちらは地蔵の形をした石筍、地蔵岩。
天井から滴り落ちる水滴の中の炭酸カルシウムが床面に沈殿し、それが長い年月をかけてたけのこ状になったものです。
旅人や子供を守る役割を持つと言われています。
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洞穴ヴィーナス。
天井から流れ落ちる水滴によって形成された鍾乳石が、恥ずかしがり屋のヴィーナスのように見えます。
横を向いたヴィーナスの姿が見えるでしょうか。
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守り獅子。
かなり大きな鍾乳石で、はっきりと雄々しく立つ獅子のように見える鍾乳石です。
よく見ると、目の部分などもしっかり形作られています。
時間と偶然によって作られた、鍾乳洞の芸術作品です。
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龍泉洞の最大の見所は、全部で七カ所あるといわれる地底湖です。
そのうち見学できるのは、現在では第一~第三地底湖の3つのみ。
写真はブルーにライトアップされた第三地底湖で、水深は98mもあるという。
透明度は41.5mで、世界一澄んだ地底湖であるとのことです。
地の底まで続いているかのような透明な地底湖は、じっと見ていると吸い込まれてしまいそうでちょっと怖い。
死体とかをこんなところに沈められ岩陰に隠されたら、発見は難しそうです。
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地底湖を見終わると、次いで165段の階段があります。
これが意外ときつい。
龍泉洞の見所は地底湖なので、これを登らずに引き返すこともできます。
しかし洞穴の中に、このような階段を組み立ててしまうなんて、人間の技術はすごいですね。
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階段の途中には山ぶどうワイン貯蔵庫があります。
尾去沢鉱山の石切沢通洞抗にもありましたが、一年を通して寒い洞窟の中は天然の冷蔵庫として、ワインや酒の貯蔵庫に利用されているケースが多い。
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ワイン貯蔵庫の先には謎の洞窟が続いていますが、こちらは立ち入り禁止。
龍泉洞は調査の際に潜水事故が発生するなど、危険な洞窟であるため調査は完了しておらず、未だにその全貌はわかっていないという。
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ふうふう言いながらどうにか階段を登り切り、龍泉洞観光コースの中で最も高い位置にある三原峠にやってきました。
三原峠の高さは、地底湖の湖面から35mあるという。
ここが折り返し地点になっていて、ここから107段の階段を降り、元来た道へ戻り出口(入口)へと繋がります。
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龍泉洞の所要時間は概ね20分、ゆっくり見て回っても30分といったところです。
龍泉洞にはコウモリもいるらしいですが、残念ながら発見することができませんでした。
この後訪問した龍泉新洞にはいましたが、一瞬すれ違う程度なのでよくわからなかったです。
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龍泉洞から通りを挟んだ反対側には、龍泉新洞科学館という鍾乳洞を利用した展示施設があります。
龍泉新洞は昭和42年、道路の拡幅工事の際に偶然発見された洞穴で、地底湖こそないが様々な鍾乳石や地層が見られる天然の博物館になっています。
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龍泉新洞科学館内は写真撮影禁止です。
洞内にはコウモリの他、温厚な龍泉新洞人などが住んでいます。
温厚なので近づいても大丈夫。
龍泉新洞科学館は龍泉洞とセットで入れる洞窟なのですが、なぜかこちらは客がほとんどいなかったです。
所要時間は15分といったところですが、こちらはさっととばされてしまうのでしょうか。
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ドラゴンブルーの地底湖が見られる鍾乳洞、龍泉洞。
日本三大鍾乳洞の名に恥じない、素晴らしい鍾乳洞です。
ネックはアクセスが悪いこと。
盛岡から龍泉洞まで車で二時間はかかります。
その不便さが災いしてか、龍泉洞直近の宿泊施設「龍泉閣」はすでに廃墟になっていました。
(訪問月2015年6月)