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昔の下町の風情を残しているとして有名な観光地、通称「谷根千」の一角、「根津」を歩いてきました。
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東京に住んでいると、この谷根千(谷中、根津、千駄木)エリアは特に大きな繁華街や店舗があるわけではなく、あまり行く機会がないのでは思われます。
しかしながら、このエリアは空襲をほとんど受けなかったため、昔ながらの下町の建造物が未だ数多く残っており、それを好む外国人の旅行者などに人気があるようです。
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実際根津の町を歩いてみると、町にはいい感じにボロくなった看板建築や昔ながらの日本家屋を改修して使用している店舗がたくさんあります。
加えてそれら店舗は、昔から営業しているような煎餅屋や居酒屋だけでなく、お洒落女子が好むようなギャラリー兼カフェやアンティーク雑貨屋など多種多様で、いろいろな層のお客さんが来そうな町になっています。
まあ、あまりにボロすぎて永久的に店のシャッターが開かなそうな建築物も少なくありませんが。
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その根津のランドマーク的歴史的建造物、串揚げ処「はん亭」。
明治時代にできたと言われる木造三階建て総ケヤキ造りの日本家屋で、現在も串揚げ屋として営業されています。
建築当初から串揚げ屋だったわけではなく、最初は下駄の爪皮屋として建てられ、その後どんな経緯を辿ったのか、現在の店主がここを購入したときは運送会社の独身寮だったそうです。
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明治後期からどんな経緯を辿って串揚げ屋になったのかとても気になる「はん亭」の日本家屋。
歴史的価値ある建造物として、文化庁が指定する登録有形文化財になっています。
機会があったら串揚げを食べに行きたいですね。
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その「はん亭」の近くには、これまた昔の蔵を改修した食事処があります。
こちらは根津の人気うどん店「釜竹」。
この蔵の歴史はちょっとよくわかりませんが、建物の周りに折れ釘がついていることから、昔からの蔵を改築したものであることは間違いないと思われます。
(後に明治43(1910)年造のレンガ蔵と判明)
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蔵造りに興味を惹かれて、夕方の開店時間5:30ぴったりに「釜竹」に入ってみました。
しかし想像していたより人気店だったようで、すでに予約でいっぱいだという。
仕方ないので、予約客がやってきて店がいっぱいになる7:00前に退店するという条件の下、入店しました。
行くときは予約して行ったほうがよさそうですね。
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蔵造りであるが故に、店内の天井は高く、二階部分が吹き抜けになっています。
そのためか、実際の空間よりも広々としているように感じます。
店内では、近くにある池之端1丁目から湯島4丁目へ登っていく坂「無縁坂」を意識して、さだまさしの「無縁坂」のBGMがかかっていました。
曲はちょっと寂しいですが、落ち着いた雰囲気で食事が楽しめます。
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大盛ざるうどん1000円也。
大盛でも量は少なめですが、麺はコシが強くてとてもおいしい。
今年は蔵でうどんを食べるのは二度目ですが、蔵のうどんもなかなかオツなものです。
時間制限こそありましたが、帝都の歴史的建造物で優雅な夕食でした。
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さて、お腹も膨れたのでもう少し根津を散歩してみます。
根津には歴史的建造物の小料理屋の他にも、いかにも下町的なスポットがあります。
それは「お化け階段」と呼ばれる路地裏の階段です。
いい具合に暗くなってきたので、駅への帰り道がてら立ち寄ってみたいと思います。
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はん亭や釜竹などがある、根津の路地裏商店街から不忍通りを挟んだ反対側に、異人坂と呼ばれる坂があります。
勾配の緩やかな坂で、明治時代に東京大学で雇われていた外国人教師の官舎がこの坂の上にあり、当時は外国人の往来が多かったためこの名がついたとのこと。
人通りの少ないこの坂を登っていった先に、件のお化け階段はあります。
周囲は閑静な住宅街であり、非常に人通りは少ないです。
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異人坂の中ほどにある擁壁に、明らかに丸く穴を掘って、それをコンクリートで塞いだような痕がありました。
昔の防空壕跡でしょうか。
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異人坂から道なりに進んでいくと、やがて石階段「お化け階段」に到着します。
この階段は、上るときと下るときで段数が一段違う、と言われている不思議な階段です。
学校であった怖い話みたいでドキドキしますね。
昼間は訪問したことがないのでわかりませんが、夜は人通りもなく、街灯の灯りも弱々しくていかにもミステリースポット的です。
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左端に、途中で途切れている無意味な階段がある奇妙な形の「お化け階段」。
上り下りで本当に一段違うかどうか、ロマンの関係上、実際に訪問してみてのお楽しみとさせていただきます。
人通りのない暗い夜道に歩いてみるととても雰囲気があるので、その時間の訪問をオススメします。
以上、谷根千の一角、根津の町中散歩でした。
(訪問月2015年9月)