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江戸川区臨海町にある水族館、葛西臨海水族園を歩いてきました。
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帝都では数少ない、緑と海辺の美しさを堪能できる公園、葛西臨海公園。
公園内には大観覧車や葛西臨海水族園、水上バス発着場や鳥類園などがあり、帝都でも有名なレジャースポットです。
昔はメジャースポットなんてつまらん、意地でもいかんなどという変なこだわりを持っていた私ですが、赤ちゃんがいるとなるとそうもいきません。
子供に自分みたいな偏屈な人間になられても困りますしね。
というわけで今回は、都内屈指のレジャースポット、葛西臨海公園を娘のあやちゃんとともに訪問してきました。
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ちなみに葛西臨海公園最寄り駅のJR京葉線葛西臨海公園駅の隣の駅は、夢の国東京ディズニーリゾート(以下TDR)を擁する舞浜駅。
レジャースポット潰しとして有名なこのテーマパークの隣にあるという、微妙な立地の葛西臨海公園ですが、1989(平成元)年の開園以来、休日には駐車場待ち渋滞が発生するほど人気の行楽地になっています。
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人気の理由の一つとして、TDRに比べ圧倒的に優勢なコストパフォーマンスでしょう。
葛西臨海水族園の入園料は大人700円。
鴨川シーワールドのようにシャチやアシカのショーとかはないものの、この規模の水族館としては破格です。
お金の話で恐縮ですが、TDRは2016年現在ワンデーパスポートが6900円とほぼ10倍。
TDR、ここ20年くらい行ってないんですが、昔からこんな価格でしたっけ?
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葛西臨海公園のほぼ中央に位置する、ドーム型の葛西臨海水族園。
この下に、600種を超える世界中の海の生き物たちが暮らしています。
水族館についてそれほど詳しくないので、その種類数が他の水族館に比して多いのか少ないのかわかりませんが、ひとつ知っているのはこの葛西臨海水族園、東日本でもっとも人気のある水族館ということです。
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この日の水族園は、平日の午前中としては上々の混み具合。
日本人だけでなく、外国人も多かった気がします。
さすが東日本No.1水族館ですね。
水族館の中でいくつか、気になった展示生物を紹介したいと思います。
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西大西洋に棲むというアンコウの仲間、グースフィッシュ。
「アングラー(釣り師)フィッシュ」という別名があります。
普段は海底の砂に同化するようにして隠れていますが、頭の先にある背びれは釣り竿の役目を持っていて、これを振ることで餌と勘違いしてやってきた魚をひと呑みするという。
スネークもびっくりのカモフラージュ技術ですね。
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最近何かと話題の深海の生物、ダイオウグソクムシ。
実物を見たのは初めてで、こんなに大きいとは思わなかったです。
ダイオウグソクムシは五年間絶食していても生きていられるという強者の深海生物です。
見た目のあまりのキモさに絶賛人気急上昇中だという。
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この魚は…ええと、名前、なんだったか忘れましたが、ブサイクな魚です。
魚って正面から見るとまぬけな顔に見えませんか。
ブサカワな顔が気に入ったので一枚。
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そして葛西臨海水族園最大の目玉といえるクロマグロの魚群。
葛西臨海水族園では約一年前に謎の大量死で話題になったクロマグロですが、復活させたようです。
クロマグロは常に高速で回遊していないと酸素欠乏で死んでしまうため、直径30メートルのドーナツ状回遊式巨大水槽で飼育されています。
しかしながらクロマグロたちはドーナツ状に回遊せず、解説のお兄さんがいる辺りの、水槽のほんの一区画だけを時計の振り子のように行ったりきたりしていました。
その様はまさに「右往左往」といった感じです。
せっかくの巨大水槽が無駄になっています。
なかなか人間の思い通りにはいきませんな。
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また葛西臨海水族園には、海の生物にタッチできるコーナーがあります。
こちらは「しおだまり」という、ウニやヤドカリにタッチできる場所。
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特設展示「タッチンフィーリン」のネコザメに触ろうとする娘。
しかし手が短すぎて届いていません。
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タッチンフィーリンの先には、「ペンギンの生態」というペンギンの展示施設があります。
100羽を超えるフンボルトペンギン、イワトビペンギン、フェアリーペンギン、オウサマペンギンが飼育されており、国内最大級らしい。
ペンギンは尻付近にある尾脂腺から油をだし、それを身体に塗りたくることで冷たい水が体に浸透するのを防いでいるのだと、解説のお姉さんが教えてくれました。
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こちらはテーマ「東京の海」にて表現された、東京湾岸の泥の干潟です。
泥の干潟の上を這い回り、巣穴を作る魚「トビハゼ」が飼育されています。
かつて葛西には広大な干潟があり、そこにはトビハゼのような魚介類がたくさんいたという。
しかし埋め立てによって、葛西の干潟は破壊されてしまいました。
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葛西臨海水族園の出口付近では、水辺の鳥、ニホンコウノトリとタンチョウが飼育されている一区画があります。
江戸時代、干潟の豊富な魚介類を餌にして、葛西にはコウノトリや鶴がたくさん生息していたという。
生息していた水鳥の種類は鶴や朱鷺、雁や白鳥など様々だったそうで、このあたりは将軍の鷹狩りの場にもなっていたそうです。
今葛西臨海公園では、かつての自然を取り戻そうという努力がなされており、少しずつ水鳥が飛来して来ているんだとか。
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コストパフォーマンスは抜群で、東日本人気No.1水族館の葛西臨海水族園。
特に休日の午後は、魚を見に来たんだか人を見に来たんだかわからないくらいの激混みになる場所らしいので、曜日と時間を考えて訪問したいところです。
TDRの隣なので人は少ないかと思っていましたが、外国人観光客も多かったので、TDRのついでとかに立ち寄る人も多いのかもしれませんね。
(訪問月2016年2月)