DSCF5086
稲城市矢野口のありがた山墓石群。
京王相模原線、京王よみうりランド駅を降りてランド坂通りをよみうりランド方向に2、3分くらい歩き、「妙覚寺」というお寺の脇にある坂道を登って行った先にある。
まず妙覚寺の墓地があり、それからさらに坂を登って、一番上の急峻な場所に隙間なく墓石が並べられているのが見えてきます。
これがありがた山の無縁仏の墓石群です。
DSCF5091
このありがた山の墓石群は、豊島区の駒込地区に放置されていた無縁仏の墓石を、1940年ころから1943年ころまでの間に「白雲山・日徳海」という慈善団体の人たちがこの山の頂上まで担ぎ上げたものだそうです。
その際に「ありがたや、ありがたや」と唱えながら墓石を運んだことが、ありがた山の由来になったのだとか。
まだ米軍による空襲が本格化する前のことですね。
DSCN0167
ありがた山を山頂から撮った一枚。
この墓石群は約4000ほどあるそうです。
これを山頂まで担ぎ上げるには相当な労力が必要だったと思います。
写真右上に見える黄色いロープまでがありがた山墓石群。
DSCF5089
大小様々、形も様々のありがた山墓石群。
DSCF5090
しかしこのありがた山墓石群、南山東部土地区画整理事業という土地開発によって、消滅の危機に瀕しています。
土地開発によって近くに大きな道ができるのですが、この山が残ることによって崖ができてしまい危険なため、山を崩してしまうことが計画されているそうです。
このような文化財を壊してしまうのは、まことにもったいない気がするのですが。
DSCN0161
ありがた山の奥にある石塔群。
これは日徳海が建てたものでしょうか。
この奥にはさらに、日徳海の宿泊施設があります。
DSCN0162
かつて日徳海の人が、ありがた山管理のために泊まっていた宿泊施設跡。
現在はここは開発事業によって立ち入ることができないため、もう誰もいないでしょうが、以前はハイキングコースになっていて日徳海の人とも話せました。
宿直制らしく、ここが入れなくなる前は交替交替で日徳海の人が宿泊し、ありがた山を管理していたとのこと。
なんとかありがた山墓石群、保存されてほしいものです。 
(訪問月‎2011‎年‎3‎月‎)