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埼玉県加須市にある子供用遊園地、むさしの村を訪問してきました。
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「春風うきうき花見でのんびり楽しいじゃないか うららか一日むさしの村」。
という、ちょっと昔のCMを知っていますか。
このCMで紹介されていたむさしの村は、埼玉県北東部の加須市に位置する、荒川遊園をちょっと大きくしたような子供向けの遊園地です。
近年の遊園地続々閉業の流れから、とっくの昔になくなっていると勝手に思っていたこの遊園地が、今も営業していると聞き、娘のあやちゃんとともに訪問してきました。
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というわけで、車に乗ってやってきたむさしの村。
園内はこんな感じで、昭和レトロなアトラクションがたくさんあります。
乗り物の古臭さは否めませんが、客層が子供であるため思っていたほどには寂れている感はありませんでした。
B級的な要素もちょっと期待していったんですが、正直そこまででもありません。
それでは簡単に園内のアトラクションを紹介しましょう。
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昔は本物の蒸気機関車が走っていたという、むさしの村鉄道。
それほど広くない園内を周回する機関車ですが、スピードがものすごく遅いため周回に8分くらいかかります。
むさしの村がのどかで、時間がゆっくり回っている遊園地であることを教えてくれる乗り物です。
毎日、欝々とした表情の人間で満員の、地下の真っ暗闇を突っ走っていく電車に乗っている自分としては、たまにはこういう電車も悪くない。
ちなみに、むさしの村鉄道に乗ると、真ん中あたりで例のあのCMソングを聞くことができます。
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こちらは小さなドーナツ状の水路内を回転走行する、回転ボート。
ボートに舵はついていますが、当然のようにボートは自由に動かすことはできません。
しかしながら娘は「ぶぶー」とか言いながら舵をステアリングのように右左に切り、楽しそうでした。
こういうなんでもない乗り物でも楽しめる子供って素晴らしい。
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園内で数少ないスリルを味わえる乗り物、サイクルコースター。
外からこれを見ていると、うさぎの顔が高速で走り回る様はちょっと不気味です。
残念ながら対象年齢は5歳以上であやちゃんは乗れませんでした。
乗ってみると耳がでかくて前がよく見えないらしく、結構怖いらしいです。
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「稲中卓球部」のパンダ1号を連想させる電動ライド。
びしっと整列してお客を待っている様はちょっぴりシュールです。
まめに職員さんが、子供が遊んであちこちに散らばったライドを集めて一列に並べてくれるようです。
そういう整理整頓が行き届いているところに、この遊園地の意識の高さを垣間見た気がしました。
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「ゴーストの館」「マジックハウス」「お化け屋敷」がワンセットになったアトラクション。 
外観からは、そこはかとないB級臭が漂っています。
この辺りは、むさしの村の中でも特に人が少ない感じです。
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うち、「マジックハウス」というアトラクションに入ってみました。
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マジックハウスの入り口には巨大なピエロの人形が展示されています。
マジック=ピエロといったところでしょうが、なんだか入り口からいかがわしい雰囲気が漂っていて、以前筑波山ガマランドを訪れた時のことを思い出します。
そういやさっき入り口近くに「いかなる理由があろうとチケットの払い戻しはしません」の貼り紙があったな。
こういう貼り紙、ガマ洞窟で見た覚えが…
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マジックハウス内部はベニヤ板で仕切られたウォークスルータイプのアトラクションになっていました。
子供向けに作られているためか、中はかなり狭いです。
迷路みたいな感じですが、もちろん一本道です。
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狭い通路の中を進んでいくと唐突に現れる、蛇使いとコブラとマングース?の展示物。
近づくと音楽とともに壷の中からコブラが顔を出します。
蛇使いは一応マジックであるようです。
あやちゃんはのろのろと壺から出てくるコブラを見て「おおー」と驚いていました。
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進んでいくと、今度はピカソの「ゲルニカ」チックな絵が展示されています。
なんの絵なのかはよくわからず、正直コメントがしづらいです。
マ、マジック?
青を中心に見た場合と、黄色を中心に見た場合で見えるものが違うってやつでしょうか。
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さらに狭い通路をうねうねと進んでいくと、なんの脈絡もなく「歪む直線」と「ジャストローの錯視」の掲示物が壁にかかっていました。
マジックとはこういう錯覚を利用して行われるものであると言いたいのかもしれませんが、別にそれを実践している展示物があるわけではありません。
加えて「歪む」や「錯視」は漢字的にちょっと子供には難しくないですかね。DSCF0761
最後に出てくるアトラクション。
近づくと…
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中にいる象?が鼻から勢いよく水を正面に噴射してきます。
その様はまるでトイレのウォッシュレットのようです。
感知式のようで、この正面に立っているといつまでもずっと水を出し続けています。
なんていうか、このアトラクションが一番びっくりしました。
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そんな感じで、所要三分くらいで終わるマジックハウス。
うーん、まったくコンセプトがわからなかったアトラクションでしたが、あやちゃんはとても楽しそうでした。
子供は、こういうものでもそれなりに楽しめる。
それは、現代社会に擦れてしまって、物事を楽しむ力を失くしてしまった大人と、想像力溢れる子供の差なのかもしれません。
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もし私が子供のころにむさしの村に来ていたら、これらのアトラクションを楽しめたと思います。
しかし今は、子供抜きでは、きっと楽しむことはできないでしょう。
できるだけスリルを、なるべく派手な演出を、人の目を惹く刺激を。
昨今の遊園地やテーマパークにはそういうものが求められ、それができない所の多くが潰れていきました。
それは、我々の『物事を楽しいと感じる心』が減少しているせいなのかもしれません。
自分はそういう心がほとんどなくなってしまいましたが、せめて子供には、いつまでもそういう心を持っていてほしいものです。
(訪問月2016年3月)