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東京都千代田区にある、靖国神社に併設された戦争資料館「遊就館」を歩いてきました。
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靖国神社は、日本が関わった戦争で亡くなった軍人・軍属を祀る神社です。
今や日本でもっとも有名な神社のひとつですが、最近までは多くの日本人はこの神社にあまり関心がなかったように思います。
靖国神社が一般の日本人に関心をもたれるようになったのは、いわゆる靖国参拝問題がメディアによって取り上げられるようになってからではないでしょうか。
場所柄もあるのでしょうが、平日の昼間にもかかわらず多くの人が参拝にきていました。
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靖国神社には遊就館という、戦争資料館があります。
この日は大東亜戦争の特集をやっていました。
戦争を美化している、などとして批判されることもある資料館ですが、実際にあったことを記録しておく場所として、こういった資料館も必要ではないかと思います。
かつて受けた戦争反対教育のように、何も教えずに「昔の日本は悪かった」ではよくわかりません。
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中に入ってみると、さっそく戦闘機が展示されていました。
航空母艦から発艦する戦闘機、零式艦上戦闘機52型。
日本海軍の戦闘機でもっとも有名な零戦の、一番多く生産されたのがこの52型。
単に零戦といえばこの52型か、初期の21型が挙げられる場合が多いです。
21型に比べ格闘性能、航続距離を犠牲にしつつ防御力を高めています。
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日本陸軍の火砲。
左が榴弾砲、右がカノン砲です。
沖縄戦に使われたもののようです。
沖縄旅行に行ってきた後だけに、感慨深い。
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この零戦や重砲があるのが遊就館1階で、ここまでは無料で入ることができるのですが、2階の資料館部分に入るには入館料として800円必要になります。
資料館にも行きましたが、資料館は写真撮影禁止なので写真はここまで。
資料館には大日本帝国の戦争史や、戦争で亡くなった軍人たちの遺書や遺影、艦上爆撃機「彗星」や特攻兵器「回天」「桜花」「震洋」などが展示されています。
独身のまま若くして戦死した兵士の遺族が、我が子や兄弟のために奉納した花嫁人形が、あまりに哀しすぎてうるっときてしまいました。
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しかしこの遊就館、見学者の外国人比率が非常に高いという印象を受けました。
資料館の中で聞こえる言葉は、その半分くらいが中国語や英語などでした。
靖国参拝問題でメディアが問題にした結果として、外国人の入館者が増えているというのであれば、なんとも皮肉なものですね。 
(訪問日2014‎年‎4‎月‎22‎日)