重苦しい戦争遺跡ばかりだとさすがに気が滅入ってしまいますので、今回は明るい展示施設を紹介します。
世界で一つしかない寄生虫の博物館、目黒区の目黒寄生虫館です。
目黒寄生虫館は、東京メトロ南北線の終点目黒駅から目黒通りを大鳥神社の方向へ歩いていき、大鳥神社の前を通過して坂を登っていく途中にあります。
駅からは徒歩で10分くらいでしょうか。
目黒界隈は東急帝国であり、渋谷などあちこちからこの辺りを通る東急バスも出ています。
大鳥神社前バス停が最寄りのバス停です。
開館時間は午前10時から午後5時までで、定休日は月曜日。祝祭日も開いているそうです。
目黒時代2 087
館内では寄生虫について、1階が寄生虫の概念、2階では様々な寄生虫の生活史を中心に、300点のホルマリン漬け実物標本と展示パネルで解説しています。
寄生虫というと、人その他動物の体内に棲みついて悪さをする、というイメージがありますが、実は多くの寄生虫は、宿主から無断で「住処」と「食糧」をもらって生きているのであり、その宿主に害を及ぼすようなことはしないとのこと。
寄生虫館は、そんな寄生虫の生態や巧みな生き方について学ぶことのできる無料の博物館です。
目黒時代2 057
イルカやクジラに寄生している寄生虫・アニサキス。
幼虫は魚やイカに寄生し、日本人はサバ寿司やイカ刺しを食べたりするので感染例が多い。
幼虫を刺身と一緒に食べると、胃や腸に突き刺さって激痛を起こすそうです。
生で魚を食べた際の、食あたりの原因となる線虫です。
         目黒時代2 054
人間に寄生していて大きくなったサナダムシ。8.8メートルもあります。
人の腸粘膜に寄生し、腹痛や下痢の原因になります。
自覚症状がない場合も多く、排便の際にこいつが出てきて初めて気づくことも。
こんなもんが自分の尻からでてきたらぞっとしますね。 
ちなみにサナダムシの真田は、真田幸村で有名な真田家からきているそうです。
真田家で作られその財政を支えていた真田紐と形が似ていたからだそうで・・・
自分の家の名前が、あるものにつけられるのは大変名誉なことですが、これはちょっと、ですね。 
目黒時代2 058
寄生虫を媒介する虫。ハマダラカはマラリア原虫を媒介する。
沖縄の八重山諸島ではマラリアの発生源とされる地域があり、沖縄戦当時は戦争マラリアと呼ばれる大量感染がありました。
マラリア原虫は赤血球に寄生して破壊、増殖し、一定感覚で発熱や嘔吐を引き起こし、人を死に至らしめます。

ちょっと気持ち悪い展示物が並ぶ目黒寄生虫館ですが、客層は学生さんのような若い層が多かったです。
ひそかに穴場のデートスポットにもなっているのだとか。
行ったことのない方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。
(訪問日‎2012‎年‎3‎月‎21‎日)