沖縄県南城市知念にある、沖縄でも有数のパワースポットといわれる斎場御嶽(せーふぁうたき)を歩いてきました。
事前情報では駐車場が狭く駐車待ち渋滞が発生するとのことでしたが、午前9時くらいに行ったためちょっと待っただけでなんとか駐車場所を確保することができました。
メジャーなパワースポットにしては駐車場が広くないので、昼間に行くと駐車待ちで痛い目にあうかもしれません。 
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斎場御嶽は、琉球王国で最高の祭祀を行う場所であり、かつては男子禁制の場所だったそうです。
琉球王国では、神職を司るのはノロと呼ばれる女性でした。
ノロが祭祀を行う場所でも、もっとも位の高いこの斎場御嶽を管理していたのが聞得大君(きこえおおきみ)。
聞得大君は琉球神道における最高神女で、王族の女性がやっていました。
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世界文化遺産、斎場御嶽の入り口にある緑の館・セーファ。
斎場御嶽に関する歴史や写真が展示されている。
右下の展示パネル写真は、斎場御嶽へ入るための参道入り口、御門口(うじょうぐち)。
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御門口から参道を登っていくと左手に見える最初の拝所、大庫理(うぶぐーい)。
大広間や一番座という意味を持っています。
ここで行われたのが聞得大君のお新下り儀式での「霊威づけ」儀式。
新しい聞得大君が就任するにあたって、神女たちが祝福した場所です。
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大庫理の拝所から少し戻り、また順路通りに進んでいくと、道が二又に分かれています。
左の方の道に進むと、途中砲弾池と呼ばれる小さな穴がありました。
これは沖縄戦の時、艦砲射撃によって空いた穴だそうです。
この辺りは主たる戦場にはなっていないのですが、それでも戦争の痕が残っています。
普通はここに水が溜まっているそうなのですが、この日は暑さで干上がってしまったんでしょうか。
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砲弾池を過ぎて奥まで進むと、終端に見えてくるのがこの寄満(ゆいんち)の拝所。
寄満とは琉球王府の言葉で「台所」を意味し、また「豊穣の満ち満ちた所」という意味でもあったそうです。
第二次世界大戦前まで、その年の吉兆を占う馬の形をした石(うまぐわーいし)が置かれていました。
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寄満から来た道を三叉路まで引き返して、今度は右の道に進みます。
右の道の一番奥には、沖縄のガイドブックなどでよく見る三角岩があります。
思わず見とれてしまうような神秘的な場所です。
この二つの鍾乳石と、三角形の空間の突き当りの部分はそれぞれが拝所となっていて、三庫理(さんぐーい)と呼ばれています。
また、空間を抜けた先の左側には、琉球王朝時代に神事が行われた「神の島」と呼ばれる久高島の遥拝所があります。

世界遺産、斎場御嶽の入場料は200円。
すれちがったある観光客は「(見所少なく)値段相応」と言ってました。
まあここは拝所で、人を楽しめるために作ったわけじゃないですからね。 
神聖な雰囲気が感じられる場所ですが、人を選ぶ場所であるとも思います。
次回は「神の島」と呼ばれる久高島に行ってみたいと思います。
(訪問日2013‎年‎7‎月‎14‎日)