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沖縄県国頭郡本部町にある水族館、沖縄美ら海水族館を歩いてきました。
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美ら海(ちゅらうみ)とは沖縄の方言で「清らかな美しい海」という意味だという。
沖縄美ら海水族館は大水槽を泳ぐジンベエザメなどが人気で、沖縄県を代表する有名観光地です。
この日も観光客に埋め尽くされており、取り分け中国語がよく聞こえた気がします。 
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その美ら海水族館のメイン、巨大水槽「黒潮の海」。
世界最大のサメ、ジンベエザメが複数飼育されています。
巨大水槽をジンベエザメが回遊する姿は圧巻で、しばらくその光景に見入って棒立ちになってしまいました。
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黒潮の海水槽の横には、「サメ博士の部屋」というサメに特化した展示室があります。
サメといえば人を襲うこともある、海の危険な生き物の代名詞。
そんなサメの生態を、資料や標本、展示パネルなどで紹介しています。
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展示されている、色々なサメの歯。
実はサメ類は意外にも少食で、何もしない人間を攻撃するのはほんの数種類の危険ザメだけです。
危険なのは「ジョーズ」のホホジロザメのような咬みつき型の歯をもつ、ほんの一部の種に過ぎません。
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こちらは美ら海水族館の人気者、ジンベエザメの顎の骨。
ジンベエザメは世界最大のサメですが、人に危害を加えることはありません。
人を呑み込むことなど簡単そうな、この巨大な顎ですが…
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歯はこのとおり、 おろし金の刃のように小さい。
ジンベエザメは海中に漂うプランクトンなど小さな餌を海水ごと吸い込むサメで、大きな餌は呑み込むことができません。
よってその歯は、濾過採食に適した形になっています。
人には安全なサメなので、ジンベエザメに触れるツアーもたくさん組まれています。
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こちらはサメの胎仔の標本コーナー。
様々なサメの、お腹の中にいる赤ちゃんサメの標本が展示されています。
一括りにサメと言っても、子供の産み方には卵生の種と胎生の種がおり、 胎生の種はさらに卵黄依存型と卵黄・共食い型、胎盤型に分かれます。
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こちらはジンベエザメの胎仔。
ジンベエザメは胎生の種で、かつ卵黄依存型です。
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卵黄依存型や卵黄・共食い型などの簡単な説明。
卵黄依存型の胎仔は子宮の中で、自分の卵黄のみによって育ちます。
自分の兄弟の胎仔を食べて成長する共食い型(ホホジロザメなど)に比べ、ジンベエザメは胎仔から穏やかなサメですね。
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他にも、サメの利用方法のコーナーなどもあります。
サメの利用方法としては、鰭を乾燥させて作るフカヒレが有名ですが、肝油から得られるスクアレンオイルや軟骨から抽出されるコンドロイチンが化粧品や健康食品として注目されています。
日本では昔からサメの皮がワサビのおろし器として利用されてきました。
サメの皮で摺り下ろされたワサビは、クリーム状になり辛みが増すという。
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美ら海水族館は水生生物の展示もさることながら、たくさんの標本も展示されている博物館のような水族館です。
こちらは水族館の深海コーナーに展示されているダイオウイカの標本。
北欧伝承の巨大な海の怪「クラーケン」は、このダイオウイカがモデルになっているのではないかといわれています。
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こちらはリュウグウノツカイの標本。
熱帯や温帯の深海に生息するといわれ、その体長は8~10mにもなり、日本の人魚伝説や巨大な海蛇伝説の正体ではないかと思われている幻の魚です。
現れるのは海が荒れたときに海岸に打ち上げられるくらいで、その生態はほとんどわかっていません。
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こちらは沖縄の代名詞的存在の、珊瑚礁の紹介コーナー。
沖縄は珊瑚の島でありそれが隆起してできた島だと聞いたことがあります。
それゆえ沖縄戦末期、沖縄本島南端の海岸に追い詰められた日本軍と県民は、浜辺にできた珊瑚石灰岩に苦しめられたという。
海水に浸食された珊瑚石灰岩の岩角は針のように鋭く、敗残でろくな靴もなかった状態でそこを走り回ると足が血まみれになったそうです。
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沖縄美ら海水族館を出ると、外にはコバルトブルーの東シナ海が広がっており、その向こうには沖縄戦本島北部での激戦地、伊江島が見えました。
魚以外にもいろいろと見所の多い沖縄美ら海水族館。
超観光地ゆえ人の多さがネックですが、とても勉強になる施設です。
ゆっくり時間をかけて見学したい施設ですね。
(訪問月2016年10月)