沖縄県中頭郡北中城村にある世界遺産、中城城(なかぐすくじょう)跡を歩いてきました。
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中城公園交差点から県道146号線を北上していくと、左手の丘の上にだんだんと灰色の巨大な建物が見えてきます。
とても不気味でインパクトのある建物で、初めて見るとそれが中城城跡だと思ってしまいますが、実はそちらは廃墟サイトなどで有名な中城高原ホテル跡で、別の物件です。
中城城跡の城壁は廃墟の左にある生い茂る木々の中に隠れています。
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中城城跡の城壁。
琉球石灰石でできた城壁は、石積み技法の極みと言われるあいかた積みで築かれ、琉球王国の技術の高さを見ることができます。
沖縄戦で鉄の暴風や地上戦を経験して数多くの文化財が破壊された沖縄ですが、中城城の被害は軽微で、当時の姿を残していました。
首里城跡を見た後にここを訪れると、米軍首里城になんてことしてくれたんだと思ってしまう。
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中城城は高台の上に造られた山城で、守りやすく攻めにくい城であったという。
城内は石畳の坂と階段の連続です。
首里城のように歩きやすいわけではないので、運動靴など歩きやすい靴で行った方がいいです。
中城城の見学順路は、裏門から入って三の郭、二の郭、一の郭へと登っていき、正門を出て舗装された道路を下って帰る道順になっています。
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こちらは三の郭隣にある北の郭。
下の方にうぶがーという大井戸があります。
大井戸は急な階段を下っていった先にあり、まるで吸い込まれてしまうような錯覚に陥ります。
包囲されやすい山城では井戸の存在は貴重だったと思われます。
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二の郭。城壁の向こうは断崖になっています。
なお崩壊防止のため城壁の上には登れません。
普通の城塞ではあまり見られない曲線の城壁が美しい。
中央にあるのは日露戦争の戦没者の慰霊碑です。
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中城城の高台より、正門のある勝連半島方向を望む。
中城城の城主として有名な護佐丸は、当時首里王府と関係がよくなかった勝連城主阿麻和利を牽制するためにこの城の守備についていました。
遠くに中城湾、その向こうに勝連半島が見えますが、手前には不気味な廃墟が見えます。
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中城城の正門を出て真っ直ぐ進むと、中城高原ホテルという巨大な廃墟に着きます。
中城城のリーフレットにはこの廃墟は一切触れられておらず、管理団体としてはこの廃墟は見えるけど存在しないことにしたいようですが、遠くからでも目立つし、中城城の順路を真っ直ぐ進むと突き当たりにあっていやがおうにもたどり着いてしまう。
立ち入り禁止なので中には入りませんが、その魔城のような異様な外観からすごく中に入ってみたい衝動に駆られました。
このホテル跡は心霊スポットにもなっていて、スーツを着た幽霊的な男が走って追いかけてくるそうです。
まあ中城高原ホテル跡は、建物の完成前に廃墟となってしまった「未完の廃墟」なので、あまり霊的なものはいないと思いますが。
(訪問日2013‎年‎7‎月‎15‎日)