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台東区の恩賜上野動物園内にある展示施設、しのばずラボを歩いてきました。
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子どもたちが動物園に行きたいと言うので、休日に上野の恩賜上野動物園へやってきました。
訪問日の上野動物園はジャイアントパンダの赤ちゃん「シャンシャン」が誕生してまだそれほど日が経っていないためか、かなりの混雑でした。
うちとしてはアクセスの良い動物園なんですが、この混みようは困ったもんですね。
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あまりの混雑っぷりに子供たちが動物を見るのも一苦労。
疲れてしまったのか、たいして動物を見ないうちから「お家帰る」と言い出す始末です。
歩いている途中で寝られると困るので、やむなく見学もほどほどに西園にある弁天門から帰ることにしました。
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弁天門の近くには、2017年7月11日にリニューアルオープンした「こども動物園ステップ」があります。
以前のこども動物園は上野不忍池競馬場馬見所跡地近くにあったのですが、リニューアルに伴い移転しました。
また弁天門は以前まで出口専用だったのですが、こども動物園リニューアル時に入園も可能となり、弁天門から入ると目の前がこども動物園ステップになっています。
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こちらはこども動物園ステップの、ふたば牧場ゾーンです。
ふたば牧場では日本在来の家畜が飼育されています。
写真の黒い豚は沖縄県の島豚、アグー。
以前沖縄旅行へ行ったときに那覇市の牧志公設市場で買って食べたアグーの肉は、大変おいしゅうございました。
また食べにいきたいですね。
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日本在来の馬「木曽馬」の幸泉(さちいずみ)。
日本在来馬は全部で八種類いますが、本州での在来種はこの木曽馬のみです。
木曽馬は長野県の天然記念物で、現在は160頭くらいしかいません。
なお幸泉は、ここを訪問した2日後に亡くなってしまいました。
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ふたば牧場には、以前はイソップ橋のあたりで飼育されていたエミューもいました。
エミューと言えば1932年11月~12月にオーストラリア大陸で発生した「エミュー戦争」が有名です。
オーストラリア農家の収穫物を略奪するエミューとオーストラリア陸軍の間で争われたこの戦争は、時速50kmで30分走れるというエミューの強靭な体力の前に、オーストラリア陸軍の敗北で幕を閉じています。
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ふたば牧場の奥にはこども動物園ステップの展示館、ステップ館が建っています。
ステップ館は、「わくわくベース」「はじめてルーム」「しのばずラボ」の三つで構成されている展示施設です。
今回はそのうちの「しのばずラボ」に入ってみました。
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しのばずラボでは上野動物園に隣接する不忍池の生き物を展示パネルや標本等で紹介しており、不忍池の生態について学べます。
館内中央の展示パネルでは、春夏秋冬季節ごとの不忍池について、標本等をまじえてざっくりと解説しています。
子供たちにとっては、遠くに見える大きな動物より、目の前にある小さな標本の方が楽しいらしく、元気を回復してはしゃぎながら見学していました。
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展示パネル「春」コーナーには、不忍池に生息するカワウの卵が展示されていました。
不忍池にはカワウの集団営巣地がある「鵜の池」があり、初秋から初夏にかけてほぼ一年中繁殖活動を行っているそうです。
このカウウは、動物園が飼育していたものを昭和30年代に羽を切って不忍池に放し、そこに野生のカワウが合流して繁殖したものと言われています。
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こちらは展示パネル「夏」コーナー。
この展示パネルには、7月中旬から8月中旬にかけて不忍池に大きな花を咲かせるハスの花のクイズが掲載されていました。
『Q5.ハスの花が咲くとき、「ポン」という音がするって本当?』といったクイズが出てます。
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下の展示パネルにはクイズの答えが載っています。
ちなみにさっきのクイズの答えは「うそ」だそうです。
簡潔明瞭な答えですね。
ちなみに息子が額をくっつけて見ているのは、ハスの花に受粉させるミツバチの標本です。
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展示パネル「秋」のコーナーには、茶色く熟したハスの花托が乾燥した状態で展示されていました。
ハスの花托にはたくさんの穴が空いており、この穴にハスの実がたくさん詰まっています。
このハスの花托の外観が、ハチの巣に似ていることから「蜂巣/ハチス→ハス」として、ハスの名前の由来になったそうです。
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しのばずラボには蜂の巣も展示されていました。
手前に置かれているのはコガタスズメバチの巣です。
なるほど言われてみれば、コガタスズメバチの巣とハスの実が詰まった花托は似ていますね。
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また蜂の巣の近くには、スズメバチやアシナガバチの標本が置かれていました。
最近では、愛媛県で車椅子の女性を襲い、約150箇所刺して死亡させたことで話題になった怖ろしいスズメバチ。
スズメバチが凶暴化する8~9月は特に注意が必要です。
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最後は展示パネル「冬」コーナー。
冬コーナーには「冬の不忍池を完成させよう」というパズルがありました。
娘が何やら考えながら、絵柄をあれこれと動かしていたのが印象的でした。
子供はこういう自分で動かせるものの方が好きなのかもしれませんね。
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しのばずラボを出ると、すぐ目の前には不忍池が広がっています。
水面には先ほど勉強したハスの葉や、ハスの実の詰まった花托が浮かんでいて、子供たちが興味深そうに見ていました。
子供たちには、身近なありふれたものにも興味を持って突き詰める力を養ってほしいと思います。
そのためには、こういった地域の研究室に頻繁に連れて行くことが大事かもしれませんね。
(訪問月2017年10月)