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山梨県南都留郡富士河口湖町にある野外博物館、西湖いやしの里根場を歩いてきました。
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子供たちを連れて、富士五湖のひとつ西湖の湖畔にある西湖いやしの里根場にやってきました。
西湖畔の根場地区には、かつて美しい富士山を背に茅葺屋根が並んでいたとされ、西湖いやしの里根場は、失われた日本の原風景である茅葺屋根の集落を復元した野外博物館です。
西湖水系の二級河川、本沢川の両岸に約20棟の復元された茅葺民家が立ち並んでいます。
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西湖いやしの里根場手前の本沢川両岸には、かつての根場の農業のひとつであったのか、ひょうたん畑などの畑ができていました。
その前に昔懐かしい案山子が立っています。
「雨ニモ負ケズ」と称する案山子です。
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「雨ニモ負ケズ」の先にも「昔の姿で…」と称する案山子があります。
独特な姿の案山子に、何やらB級スポット的な匂いがしてきました。
昔はこういった案山子がたくさん立てられていたのでしょうか。
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川沿いの一本道を通過すると、その向こうに西湖いやしの里根場の入り口が見えてきます。
大人350円で、観光案内所やホテルなどにある割引券を使うと300円。
しかし入場口にゲートなどがあるわけではなく、営業には緩さが感じられます。
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入場して早速子供たちがお腹を空かせたので、入場口近くにある食事処「彩雲」に入りました。
西湖いやしの里根場にはいくつか食事処がありますが、入り口から近かったのと日本海軍の艦上偵察機と同名だったのでここにしました。
甲州名物ほうとうを食べましたが、おいしかったです。
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西湖いやしの里根場の各家屋は坂道沿いに建てられており、見学には入場口から坂を登っていかなければなりません。
夏の暑い盛りということもあって、子供の手を引きながらこの坂道は結構きつかったのですが、そんな私を尻目に軽装の外国人がひょいひょい登っていきます。
入場する前から思っていましたが、この野外博物館、外国人が多いところでした。
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西湖いやしの里根場の各家屋の展示物や体験工房は、日本人からするとそれほど目新しいものではありません。
絵手紙の展示や陶芸体験、甲冑や着物を着ての記念撮影など、やったことはなくてもわざわざここまで来てやることではないというか。
しかし日本まで旅にきた外国人にとっては、そういうことこそとても興味深いのかもしれません。
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この西湖いやしの里根場の家屋の中に、砂防資料館というのがあります。
この資料館は西湖いやしの里根場第12棟目としてオープンした「学ぶ」をテーマとする施設です。
かつてこの根場地区を襲った、台風関係の資料や砂防工事に関する資料や映像があります。
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西湖北岸にはかつて、足和田村の根場と西湖の二つの集落がありました。
しかし昭和41(1966)年9月25日未明、台風26号の豪雨で発生した土石流がこの二つの集落を襲って壊滅させ、多くの人命を奪いました。
この「足和田災害」によって、それまで築いてきた生活基盤のすべてを失ってしまった住民たちは、住み慣れた故郷を離れ、集落ごと移転しなければならなくなったのです。
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1階では国土交通省富士砂防事務所が提供した、主に足和田災害に関する資料が展示されています。
2階には映像コーナーがあり、根場集落の被災前後の記録映像が視聴できます。
この砂防資料館も外国人ばかりでしたが、日本語で書いてある展示パネルが読めるんでしょうか。
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足和田土石流の直接の原因は、異常な大雨であったという。
異常な大雨による被害といえば、思い出されるのが今年西日本を中心に発生した平成30年7月豪雨による河川の氾濫や洪水、土砂災害による被害。
災害大国日本における、砂防事業の重要性を改めて思い知らされました。
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西湖いやしの里根場の北西の外れには、旧渡辺家住宅主家という茅葺き屋根の家屋があります。
この旧渡辺家住宅は、江戸時代の末期に建てられた養蚕農家のものです。
足和田災害でも被災しなかったようで、国の登録有形文化財(建造物)になっています。
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一階には土間や板間、座敷などがあります。
蚕を飼う蚕室は二階だそうですが、こちらは見学できないようでした。
かつての根場地区は養蚕や炭焼を生業としていて、このような養蚕民家が多かったという。
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いろりやラジオ、扇風機など、明治、大正、そして昭和と、移りゆく時代をこの家屋で生きてきた人々の息遣いを感じさせる旧渡辺家住宅。
ところでこの旧渡辺家住宅、少し前までは昭和な雰囲気の人形が来客を出迎えていたという。
人様の過去のブログを見ると、旧渡辺家住宅内にたくさんの人形がいたようですが、撤去されてしまった理由はなんだったのでしょうか。
(訪問月2018年7月)