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群馬県安中市松井田町にある鉄道テーマパーク、碓氷峠鉄道文化むらを歩いてきました。
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鉄道好きな子供たちのため、夏休み期に安中市の碓氷峠鉄道文化むらにやってきました。
碓氷峠鉄道文化むらはJR東日本信越本線の廃線区間(横川~軽井沢間の旧碓氷線)にあった横川運転区の跡地に建設された鉄道テーマパークです。
昭和38(1963)年に廃止された信越本線旧碓氷線のアプト式鉄道や使われなくなった鉄道車両など、鉄道関連の資料が展示されています。
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碓氷峠鉄道文化むらゲートの近くには本テーマパークの肝といえるアプト式軌条の展示がありました。
アプト式軌条とはレールの中央にアプト式ラックレールと呼ばれる第三のレールがある線路のことです。
明治26(1893)年から昭和38(1963)年にかけて、急勾配で普通のレールでは通行できなかった碓氷峠を越えるために、信越本線の碓氷峠区間「旧碓氷線」ではこのアプト式軌条を採用していました。
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アプト式軌条展示の先には「EF63形電気機関車」と「特急あさま号」の運転シミュレーターがある鉄道展示館があります。
しかし訪問時、EF62とあさま号2つのシミュレーターはいずれも故障しており、再開は平成31年4月だとのことで体験できませんでした。
この鉄道展示館は廃線時まで使われていた検修車庫をあえて改修を加えず展示館として再利用したもので、本物の検修庫の内部や実際に使われていた検修機器類が見学できます。
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鉄道展示館の奥には、アプト式鉄道のために開発された「アプト式ED42形電気機関車」が展示されています。
この車両は合計で28両製造されたアプト式ED42形電気機関車のうち、昭和9(1934)年に第1号車両として製造されたもので、この車両の車体の下には歯車が取り付けられています。
この機関車には電動機が3つあり、前後の2つは動輪を回転させ、残る中央の1つはラックモーターと呼ばれ車体下部の歯車を回転させる構造になっており、この歯車が先述のアプト式ラックレールとかみ合って急勾配の碓氷峠を進ませる役目を果たしていました。
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鉄道展示館の先は使われなくなった鉄道車両の屋外展示スペースとなっています。
展示スペースには蒸気機関車など、結構な数の現役を引退した機関車や電車、貨車や客車が並べられており壮観です。
正面の蒸気機関車は戦中、戦後を駆け抜けた昭和13(1938)年生まれの蒸気機関車D51形96号機です。
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「デゴイチ」と呼ばれたD51形蒸気機関車は主に貨物輸送に用いられ、戦時中の軍事輸送の要でした。
太平洋戦争中に大量生産されたD51形蒸気機関車はその生産数が1115両に達し、日本の機関車の1形式の両数でもっとも多く製造された機関車であり、この記録は現在も破られていません。
D51形蒸気機関車は製造された年代によって少し形が違い、この96号車は煙突の後ろのドームが機体の半分くらいまで伸びて給水加熱機や砂箱を覆う独特の形態をしており、デゴイチの中でも「ナメクジ」と呼ばれていました。
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こちらは昭和10(1935)年に製造された車両の台枠を流用して作られた食堂車オシ17ー2055。
太平洋戦争の敗戦によって進駐軍に接収された後、進駐軍から返還された車両台枠を特急用食堂車として改造したという。
ちなみにこの車両は、昭和初期の二等寝台マロネ37に始まり、マハ47、マハネ37、マハネ29、マハ29、オシ17、オヤ17と実に七回も名前を変えているそうです。
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昭和40(1965)年1月製造の除雪用ディーゼル機関車のDD53形1号機。
先頭部に装着されたロータリーヘッドで雪を投げ飛ばし、除雪しながら進行します。
しかし大出力だったので投げとばした雪が電柱や民家を破壊してしまい、山岳地方へ追いやられることになったという。
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こちらはテーマパーク内の周回軌道を運行する遊覧列車のあぷとくん。
その正体はイギリス・ウィルソン社のタンク式蒸気機関車グリーンブリーズ号です。
それを知ってか知らずか、息子は「パーシーににているきかんしゃ」と呼んではしゃいでいました。
そうか、機関車トーマスはイギリスの話だったね。
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ちなみに我が家の子供たちが展示された機関車の中でもっとも気に入ってたのがこれ、児童遊戯コーナーにあった濁った目の機関車トーマスです。
児童遊戯コーナーにはトーマスをはじめアンパンマンなどのミニ電車やバッテリーカーなどがあり、小さなお子様でも楽しめます。
戦前の不穏な時期、第二次世界大戦、戦後の復興期という混乱の時代を駆けた鉄道車両が、その役目を終えて最後に集まった碓氷峠鉄道文化むら、ご家族で訪問されてはいかがでしょうか。
(訪問月2018年8月)