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文京区本郷にある博物館、東京大学総合研究博物館を歩いてきました。
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娘と息子を連れて、東京大学の本郷キャンパスにやってきました。
東京大学の懐徳門の近くには、大学内に蓄積された貴重な学術標本を展示する東京大学総合研究博物館があります。
研究者や学生の利用がメインの博物館でしょうが、一般人も入れる無料の博物館です。
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昭和41(1966)年に開館したという東京大学総合研究博物館。
博物館の所蔵品は400万点を超え、それによる常設展示が行われています。
それほど広くはない博物館ですが、館内には牛や馬、アルパカの剥製などもあり、インパクトは充分です。
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さて、今回の目的は東京大学総合研究博物館2018年特別展示「珠玉の昆虫標本」です。
この特別展では江戸時代の昆虫標本など東京大学の秘蔵コレクション約40,000点の昆虫標本が展示されています。
多様な昆虫への幅広い興味や科学的な探求心を持ってほしいというのがこの特別展の趣旨のようです。
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特別展は、土曜日ということもあってこみあっていました。
子供を連れたファミリーが目立ち、子供たちは標本を興味津々に見学しています。
博物館とはいえ、女性や女の子の姿が多かったのが意外でした。
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ちなみに我が家の子供たちは、あまり虫が好きではありません。
典型的な都会っ子で、あまり虫と接触する機会がないからでしょうか。
私は子供のころ昆虫が大好きだったのですが、子供たちにもこの特別展を機に少しは昆虫に興味をもってもらえたらいいんですがね。
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昆虫博というからには当然昆虫標本が展示メインなのですが、昆虫でない虫の展示もありました。
ダイオウサソリやチャグロサソリ、オオムカデ、ウデムシ、サソリモドキといったキモ系の虫です。
さすがに野外でサソリと出会ったことはありませんが、ウデムシはペリリュー島、サソリモドキは八丈島で遭遇しました。
オオムカデは……多摩市に住んでいた頃、普通に家の中にでて、夜は恐怖でなかなか眠れなかったことがあります。
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こちらは木の枝に擬態する昆虫、トゲナナフシ。
隣のタイワンタガメ等と比べ、巨大なことがわかります。
擬態のうまいトゲナナフシとは、まだ野外で出会ったことはありません。
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このナナフシは……さすがに大きすぎだろう。
大きく翅のないのが雌で、細く翅のあるのが雄とのこと。
ナナフシは害のない虫ですが、野外でこんなのに出会ったらさすがに驚きですね。
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ずらりと並べられたクワガタの標本。
ふとこれを見て、自分が子供のころにあったが今はなくなってしまった「昆虫採集セット」という玩具を思い出しました。
駄菓子屋などで売っていた児童用の玩具なのに注射器と毒薬、防腐剤がついて200円くらいというとんでもないものでしたが、昔はよくそれを使って粗末な昆虫標本を作ったものです。
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今考えると、昭和の駄菓子屋というのは摩訶不思議なスポットでしたね。
ちなみに昆虫博からの帰り際、娘と息子に「虫の博物館どうだった?」と尋ねたところ「虫見ても泣かなかった!」と胸を張って返答されてしまいました。
うーん、どうもまだまだ昆虫への興味云々という次元じゃなさそうです。
(訪問月2018年10月)