以前に訪問した「旧熊谷陸軍飛行学校桶川分教場」。
施設老朽化で崩壊のおそれがあったため現在は立ち入り禁止・施設解体となり、桶川市が施設再公開に向けた復元整備を行っております。
しかし総事業費が4億4000万円なのに対し、2014年に募り始めた寄付金が本年10月末の時点で1200万円にしかなっていないそうです。
2020年度中の施設公開を目指しているそうですが、資金繰りが大丈夫なのか心配です。
桶川市は現在、復元に使う新木材への記名ができるという形で寄付金アップを推進していますが「記名は指定日に桶川市にいかなきゃダメ」「メッセージはつけられず、しかも完成時に記名した場所は裏返され見れない」等と、一般にはハードルが高いし、やる気がなくなるような話です。
そこでおすすめしたいのが、「ふるさとチョイス」を利用したふるさと納税。
ふるさと納税をやっている方ならわかると思いますが、ふるさと納税による寄付は税控除の対象となり、翌年の地方税を抑制します。
実質的な出費が少ないにもかかわらず自治体から返礼品がもらえるということで、デメリットの少ないふるさと納税は人気になっており、その過熱ぶりは総務省が返礼品について制度改正を行うほどです。
「ふるさとチョイス」を利用して桶川市にふるさと納税を行うと、
1.ネットから簡単に寄付できる
2.桶川市からの返礼品を選択できる
3.税控除の対象となる(ほとんど出費がない)
4.クレジットカードで支払いができる
5.寄付金の使途が選択でき、そこから飛行学校整備が選べる
等、デメリットが非常に少なく飛行学校整備のための寄付ができます。
返礼品競争が続き、一部の自治体は総務省が見直しを求めた「過度な返礼品」を裏で用意する「闇ふるさと納税」が問題となる中、桶川市はふるさと納税制度の趣旨を踏まえ返礼品を適切にリニューアルするなど、ふるさと納税について真摯な自治体であると思います。
管理人は桶川市とはまったく関係のない者ですが、デメリットがほとんどなく稀少な戦争遺跡整備の一助となれる機会ですので、少しでも助けになればと思いこちらのやり方で寄付をしてみました。
〔2018年11月29日追記〕
桶川市からふるさと納税のお礼が届きました。
コメント
コメント一覧 (4)
文化財や遺構などを保存するのは自治体の務めとも思うのですが、戦争遺跡となると負の遺産として歴史的文化遺産と見てくれない部分もあるのでしょうか。
寄付金集まらな過ぎだし、たとえ一般公開できるよう整備したところで人が訪れるのかという部分もあるし、難しいところですね。
しかしふるさと納税による寄付とは、いいところに目を付けられてますね。同様のやり方が広がり、全国の廃墟化する歴史遺産が救われるといいのですが。
お役所仕事というか、なんか本当に文化財とかに興味あるの?と聞きたくなるような。
桶川市による飛行学校整備寄付金募集のやり方もあまりよくなく、もっとうまくやってほしいと思います。
多分これ、桶川市民でもほとんど知らないんじゃないでしょうか。
しかし人気になってきたふるさと納税の使途に飛行学校整備が含まれていたのには私も驚きで、ここはとてもよかったと思います。
おしむらくはほとんど浸透していないことですが…
今後は様々な自治体のふるさと納税の使い道に、もっと文化遺産の保全事業が増えてくれるといいですね。
いつも私はふるさと納税すると、寄付金の使い方にそういう文化遺産保全事業を指定しています。
レプリカではなく、本物がそのまま残っているので初めて見たときは感動しました
平成17年までは人が住んでいたんですよ
はじめまして、コメントありがとうございます。
遠い昔のことのようだった特攻隊の隊員が過ごした学校が、特に手を加えられることもなくそのまま残っていたことに、戦争の時代と現代の繋がりをとても感じました。
当時の空気を損なわない形で、復元修復されるといいですね