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港区高輪にあるガード下トンネル、高輪橋架道橋を歩いてきました。
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2020年に暫定開業予定のJR山手線・京浜東北線の新駅、高輪ゲートウェイ駅。
名前の定着力において、東京さくらトラムや東武スカイツリーライン、埼玉スタジアム線などと名勝負をしてくれそうな予感がする駅名です。
今回はこの駅の開業によって消滅すると噂される高輪橋架道橋下通路、別名提灯殺しのガード下を子供たちとともに歩いてきました。
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高輪橋架道橋は都営地下鉄浅草線の泉岳寺駅から徒歩1分の場所に位置しています。
泉岳寺駅前を走る第一京浜からJRの線路をくぐって線路海側へ抜けるためのガード下通路ですが、広大な田町車両センター跡地の下を通っているため、全長230メートルという異様な長さのガード下となっていて、もはやトンネルと言っても過言ではありません。
田町車両センターは2013年に廃止され、跡地には高輪ゲートウェイ駅を中心とする再開発が行われていますが、その再開発によって高輪橋架道橋も廃止され壊されてしまうようです。
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「制限高1.5メートル」こう書かれるとかなり低く、多くの車が通れないんじゃないかと思ってしまいます。
しかし、歩いてみた感じ本当に高さが1.5メートルしかなかったところは、なかったように思います。
せいぜい1.6メートルといったところでしょうか。
もし事故が起きてしまったとき「だから言っただろうが」と胸を張って言えるように、ちょっと制限高を低めに表示して警告しているものと思います。
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泉岳寺駅側からトンネル内に入ると、入ってすぐ一度だけ青空が見えます。
振り返るとすぐ頭の上を、山手線の電車が轟音をあげながら通り過ぎていきました。
泉岳寺側の入り口付近は走行車両のすぐ真下にいること、音の反響するトンネル内にいることから走行音が鳴り響き非常にうるさいです。
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制限高が1.5メートルという高輪橋架道橋ですが、泉岳寺駅から入っていくと最初の高さは1.8メートルくらいあって、なんだこんなもんかと思ってしまいます。
しかしトンネルの中盤辺りから突然ぐんと低くなってきて、腰を落としたり頭を傾けたりしないと前に進めなくなってしまいます。
まるでドラえもんのアイテム「ガリバートンネル」を緩くしたような形をしたトンネルです。
出口を出た時、知らぬ間に少し小さくなっていたらどうしよう。
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またトンネル内は意外に交通量が多く、後ろからどんどん人がやってくるためのんびりと写真を撮っていられません。
高輪橋架道橋は歩行者・自転車もさることながら車の通行量も多いです。
その中でも特に多かったのがタクシーで、前述の「提灯殺しのガード下」とはここを通るタクシーの屋根の表示灯「提灯」が低い天井にあたり、提灯が落とされてしまうことから名づけられた高輪橋架道橋の異名です。
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そんな天井を見てみると、車道の上には何かを擦ったまま走ったような線傷がたくさんついています。
線傷はずっと続いていることから、ドライバーは頭が擦っているにもかかわらず強行したようです。
まあ一方通行路だし、お客さんを乗せているしで引くわけにはいかなかったんでしょうね。
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中腰になって歩いてきたためか、そろそろ腰が痛くなってきたなと思ったころに線路海側の出口につきました。
子供の手を引きながらということもありますが、トンネル内ではかなりの人に追い越されてしまいました。
私と同じくらいの身長にもかかわらず、背筋をきちんと伸ばし早足で歩いている人などがいましたが、おそらく高輪橋架道橋通行のプロであったと思います。
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高輪橋架道橋海側出口に掲出されていた高輪橋りょうのお願い。
よほどガードへの接触事故が多いのか、「衝突」と「至急」の文字と電話番号が赤字になっています。
しかし私がここを通った時はみな絶妙の間合いで、天井すれすれに車やバイク、自転車をスピードを落とさず走らせていました。
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身長170センチメートルくらいだと、腰を曲げて歩かなければ頭を打つ高輪橋架道橋。
昔この道路は運河へと続く水路でしたが、大正時代に埋め立てられてこの道路が作られたとのことで、当時の日本人の平均身長は165センチメートルくらいだったためにこのくらいの高さでも特に問題はなかったそうです。
通過すると小さくなるどころか、うっかり自分が高身長になったような錯覚を感じる大正時代のガリバートンネル、高輪橋架道橋でした。
(訪問月2019年3月)