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埼玉県川越市の観光地、小江戸川越を歩いてきました。
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北総の小江戸と呼ばれる千葉県佐原市の佐原の町並みがよかったので、同じように小江戸と呼ばれる埼玉県川越市の川越蔵造りの町並みを見学してきました。
訪問日の川越はちょうどゴールデンウィークで賑わっていて、川越観光コースのひとつである「大正浪漫夢通り」には大量のこいのぼりが掲げられていました。
元号が令和へと変わり10連休となった効果もあるのでしょうか、今年のゴールデンウィークは例年に比べてもさらに観光客が多かったそうです。
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大正浪漫夢通りの北の入口には昭和2(1927)年に武州銀行川越支店として建造された現・川越商工会議所があります。
川越商工会議所はパルテノン神殿と同じドーリア式の太い柱が特徴的な、ギリシャ神殿を思わせる外観の建造物です。
佐原にも美しいレンガ建築の元銀行「佐原三菱館」がありましたが、日本の伝統的な町並みには元銀行の重厚な洋風建築がよくマッチしていますね。
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川越商工会議所から、蔵造りの町並みが続く川越中央通りの仲宿交差点に出てきました。
川越中央通りには土蔵造りの構造を店舗に利用した、蔵造りの商店が建ち並んでいます。
佐原には小野川が流れていましたが、こちらは人の流れが激しかったです。
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仲宿交差点から小江戸川越のランドマークと言える「時の鐘」方向へ歩いていくと、一軒の蔵の屋根にかっこいいトゲトゲな装飾を発見しました。
なんだあれはと写真に撮り、後で調べてみると、どうも殺生釘という名の瓦屋根の鬼瓦につけられる金属の装飾であることが判明しました。
殺生釘は全国的にも100くらいしかない珍しいものだそうで、明治、大正期の蔵に魔除け、厄除けとしてつけられたものだそうです。
川越では明治26(1893)年に川越大火があったので、こちらのものは火災除けといったところでしょうか。
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殺生釘の装飾のある蔵の隣には、これまたかっこよさで圧倒されそうな埼玉りそな銀行川越支店の建物があります。
第一次世界大戦が終結した年の大正7(1918)年に造られた建築物で、当初は第八十五銀行の本店として建設され、現在では埼玉りそな銀行川越支店として運用されています。
青緑色の搭屋が印象的なネオ・ルネサンス様式の建物で、国の登録有形文化財になっています。
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小江戸川越のランドマーク、時の鐘までやってきました。
この鐘楼は明治時代の川越大火の直後に再建されたものですが、それ以前には江戸時代の寛永年間(1624~44)に川越藩主・酒井忠勝によって建てられたものがありました。
時計のない時代は、この鐘の音によって時刻を知らせていたんですね。
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歩いてみた感じの小江戸・川越は、まあ人出が多かったこともあるのでしょうが、かっこいい蔵造りの町並みを楽しむ場所というより食べ歩きを楽しむ観光地といった印象でした。
正面に写りこんでしまった、おそろく伝統的建造物を撮りに来たであろう大きなカメラを抱えたおじさんも真面目な顔をしながらソフトクリームを頬張っています。
個人的には、同じ小江戸でも千葉の佐原のほうが人も少なく落ち着いて伝統的建造物を見学できてよかったなと思いますが、それは立地的・時期的なものもあるかもしれませんね。
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ごった返す人ごみに辟易して、人の少ない裏道に入って見つけたのがこの渋い建物。
この建物も伝統的建造物のようですが、「中成堂歯科医院」という現役の歯科医院でした。
大正2(1913)年建築という軽快な木造洋風建築と正面の立派な門柱が、山奥にひっそりと佇む洋館のようでとてもかっこいい。
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門柱には電話川越三五番と記された表札がありました。
中成堂歯科医院の現在の電話番号は049ー222-0022です。
まだ電話が普及していなかった時代、電話番号は二桁で充分だったんですね。
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歯科医院は治療が痛くて足が遠のきがちになりますが、こんなかっこいい歯科医院なら毎回来たくなるのかもしれません。
中成堂歯科医院はロケ地にもなっており、ドラマ「ホタルのヒカリ」や特撮「仮面ライダーダブル」で病院として登場しているそうです。
仮面ライダーでは「実は悪役のアジト」として使われたそうですが、やはり悪のアジトはかっこいいものでないと務まらないものですね。
(訪問日2019年5月)