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新潟県小千谷市城内の観光施設、錦鯉の里を歩いてきました。
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上から見ていると近くに集まってくる錦鯉が大好きな子供たちを連れて、新潟県小千谷市の「錦鯉の里」にやってきました。
小千谷市は錦鯉の原産地と言われており、錦鯉の里では錦鯉に関する資料が展示されています。
施設は資料展示棟、鑑賞棟、日本庭園の三つのエリアで構成されています。
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資料展示室の、錦鯉の歴史について書かれた展示パネルです。
錦鯉は江戸時代の文化・文政年間(1804~30)、現在の小千谷市から長岡市山古志にかけての旧古志郡二十郷村で、食用として飼われていたコイに突然変異で色のついたのが最初とされています
明治時代になると品種改良が重ねられ、大正3(1914)年に東京で行われた大正博覧会への出品で全国的に知られるようになりました。
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パネルの末尾には、太平洋戦争の敗戦後、進駐してきたGHQが輸出品目としての錦鯉を現地視察する姿が映っています。
現在、錦鯉は華麗な色彩や模様などで「泳ぐ宝石」として評価が高く、アメリカ合衆国をはじめ海外にも愛好家が多くなっています。
一匹数百万円もする高価なものも珍しくなく、日本からの錦鯉の輸出額は2017年で36億3300万円にのぼります。
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資料展示棟の先にある鑑賞棟では、巨大な鑑賞池に100匹以上の様々な品種の錦鯉が泳いでいます。
錦鯉の里受付では100円で錦鯉の餌を販売しており、鑑賞池や日本庭園の錦鯉に餌をやることができます。
巨大な鑑賞池の錦鯉は、池に散らばることはなく餌をくれそうな人間がいるところに群がっています。
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その姿はまるで、肉を求めて人間に群がるゾンビのようです。
しかしこれだけ明確に餌を要求されると嬉しいのか、我が家の子供たちは目を輝かせて何度も餌をあげていました。
この人間(というか餌)に対する求愛っぷりは、猫カフェとかにいるすました猫にもちょっとくらい見習ってほしいところです。
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鑑賞棟の外は日本庭園になっており、こちらの池でも多数の錦鯉が優雅な泳ぎをみせています。
日本庭園は4つの池と2つの滝で構成されており、こちらではオーナーのいる鯉が泳いでいました。
錦鯉の里では錦鯉オーナー制度があり、体長50cm前後のものが5万円、体長55cm前後のものが10万円で販売され、購入すると錦鯉のオーナーになれます。
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…おや?巨大な錦鯉の大群に、一羽の鴨が勇敢にも向かっていきますね。
その姿はまるで、潜水艦の群れに単艦で爆雷戦を挑む駆逐艦のごとしです。
プレッシャーに負けるな鴨よ。
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日本庭園の池には、よく見るともの凄い小さな錦鯉も泳いでいました。
この小さな錦鯉は、訪問日の2ヶ月前(2019年6月)に生まれたばかりの稚魚とのことです。
稚魚と成魚の大きさの差が物凄いですね。
こんな小さくて、うっかり餌を要求する成魚の口の中に吸い込まれたりはしないんですかね。
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子供の餌やりに集結してくる錦鯉に押し出されるようにして、ついに陸に上がってしまった鴨。
錦鯉の里は海外からの観光客も多く、錦鯉の品種、飼育方法など各種説明が日本語、英語、中国語の三ヶ国語で解説されています。
色合いの美しさなどもあると思いますが、我が家の子供たちがそうであるように、海外で錦鯉が人気なのは餌をあげると集まってくるこの愛らしさも一役買っていると思います。
(訪問月2019年8月)