神奈川県足柄下郡箱根町にある、箱根神社を歩いてきました。
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前回の記事、しとどの窟からの続きです。
しとどの窟から元箱根港行きの箱根登山バスに乗り、終点の元箱根港で下車します。
バスを降りると、目の前には箱根神社の大鳥居がありました。
ここから箱根神社まで土産物屋や食事処が並ぶ芦ノ湖畔の道を歩いていきます。
鳥居に箱根神社まで500メートルと書かれていますが、本殿までは結構距離があって15分くらい歩きます。
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元箱根港の周辺には石仏、石塔が点在しています。
かつて箱根は、地蔵信仰の霊地として江戸時代に信仰を集め、多数の石仏や石塔が湖畔に並んでいました。
しかし明治期におけるや芦ノ湖開発の影響で多くの石仏が失われてしまい、その規模はだいぶ小さくなってしまったそうです。
写真は元箱根港バス停隣の箱根町指定史跡、賽の河原の石仏群。
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こちらは賽の河原から東海道を挟んだ向かいにある、身代わり地蔵。
宇治川の先陣争いで名高い梶原景季が人間違いで何者かに襲われた際、この地蔵が身代わりとなってその命を助けたという。
いったい、どうやって身代わりになったんでしょうか。DSCF5869
大鳥居から左にカーブする芦ノ湖畔の道を歩いていくと、やがて箱根神社の入り口に着きます。
夏休み時期ということもあって、子供たちが元気に歩いていました。
参道の両脇に並ぶ大きな杉並木が、箱根神社の長い歴史を感じさせてくれます。
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参道の最後にある石段を登りきると、朱色の箱根神社本殿が姿を現します。
箱根神社は757年に霊夢を得た万巻上人が創建したとされています。
関東では屈指のパワースポットとなっており、ここに来るとパワーをビリビリ感じる人もいるらしいです。
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箱根神社の左手には、宝物館があります。
宝物館には箱根神社の文化財や歴史の展示パネルが展示されています。
国重要文化財である木造万巻上人坐像もここで見学できます。
入館料は500円。訪問時は特別企画としておみくじの信仰と歴史展をやってました。
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箱根神社の南側には、芦ノ湖を臨む平和の鳥居があります。
こちらの鳥居は昭和27年、日本の独立(サンフランシスコ講和条約締結)記念して建立されました。
鳥居の間から見える、霧のかかった芦ノ湖が幻想的で、サイレントヒルのトルーカ湖を思い出します。
箱根はやや旬を過ぎた観光地かなと思っていましたが、実際に来てみてこのような雰囲気がとても気に入りました。
(訪問日2013年8月30日)