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静岡県浜松市北区にある鍾乳洞、竜ヶ岩洞を歩いてきました。
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浜松の竜ヶ石山の麓にある観光鍾乳洞、竜ヶ岩洞に子供たちを連れてやってきました。
竜ヶ岩洞は総延長1000mに及ぶ大鍾乳洞で、そのうちの400mが一般公開されています。
新東名高速道路ができたことにより、新東名浜松いなさインターより車で約10分とアクセスは良好です。
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鍾乳洞入り口右手には竜ヶ石山の「竜」にちなんで、ドラゴンっぽいのがいます。
このドラゴンのオブジェは目を光らせて煙を吐くと聞いていたのですが、訪問時は特に動きませんでした。
時季外れだったのでしょうか、ちょっと残念です。
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竜ヶ岩洞は一部でB級スポットとも言われていて、その理由は鍾乳洞周辺に配置されている様々なものにあるようです。
こちらはそのうちのひとつ、天使の装飾がついた車輪付きのベンチ。
メルヘンチックな装飾がメリーゴーラウンドの馬車みたいで、定員4名などと記載がありました。
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その隣には「軽便鉄道奥山線の富幕川鉄橋」と説明書きに書かれたオレンジ色の鉄骨が置かれています。
この鉄骨は大正12(1923)年に全線開通し、昭和39(1964)年に廃線となった軽便鉄道奥山線の終点・奥山駅付近の富幕川鉄橋を忠実に再現したものだという。
再現したものですがオレンジ色の橋梁や、その上にある枕木とレールは実際に奥山線で使われていたものだそうです。
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奥山線については、竜ヶ岩洞売店八角堂の1階に展示パネルがありました。
奥山線はかつて浜松市の遠鉄浜松駅(現・遠州病院駅)から竜ヶ洞に近い奥山駅との間を結んでいた遠州鉄道の軽便鉄道です。
線路のレール幅は762mmと狭く、開通当時の機関車の煙突が「らっきょう」に似ていたため「ラッキョ軽便」と呼び親しまれ、廃線まで沿線住民や奥山半僧坊への足として活躍したという。
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展示パネルの横には軽便鉄道奥山線で使用された鉄道車両「キハ 1803」原寸復元模型が展示されています。
奥山線で線路の勾配が急だった箇所では、雨の日に車輪が空回りすることもあり、乗客の多い日は坂を登りきることができないため乗客が降りて車両を後ろから押したという。
また時速が約20km前後と低速だったため、乗り遅れた学生が自転車で追いかけて、次の駅で飛び乗ったということもあったそうです。
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八角堂を出ると、正面に「ようきた洞」という日本初の天然冷風浴・日本一の足水施設(自称)があります。
まあ確かに日本全国、足湯は数あれど足水というのはあまり聞きませんね。
訪問時の冬季は足水はやっておらず、代わりにブルーのイルミネーション「電飾洞窟・ようきた土蛍」が展示されていました。
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ようきた洞の近くにはこんな二つの看板が立っていました。
この奥に、各種「顔ハメ大賞」に輝く日本一の顔ハメがあるのだという。
B級臭漂う、いろいろとツッコミどころの多い看板にワクワクです。
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これがその日本一の顔ハメ。
特徴としてはヘルメットが本物で顔をはめたとき頭がすっぽり収まることと、顔ハメの鍾乳洞の洞壁と後ろの岩石がリンクしているように見えることでしょうか。
顔ハメ好きな我が家の子供たちはニコニコで顔を出していましたが、これがなかなか面白かったです。
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さて、テンションが上がってきたところでいよいよ竜ヶ岩洞に突入します。
ちなみに後ろの山が竜ヶ石山なのに麓の洞窟が竜ヶ「岩」洞なのは、石より岩の方がインパクトがあるからなのだそうです。
きっと岩のようにガツガツと堅く激しい形をした鍾乳洞なんだろうと入洞前から期待が高まります。
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などと思って入洞してみたら、いきなり正面にまた顔ハメ!
竜ヶ岩洞には現在中国の武漢市で流行している新型コロナウイルスの自然宿主ではないかと言われているフルーツコウモリがいるそうです。
コウモリを食うとかちょっと私としては難しいですが、これは文化の違いでしょうね。
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というわけで、コウモリの棲む竜ヶ岩洞にやっとこさ突入です。
足場は整備されて平坦、洞壁も照明で煌々と照らされているので幼児でも安心な観光鍾乳洞です。
一部に大人だと頭をぶつけそうなところがありますが、注意していけばまったく問題ありません。
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残念ながら入洞中発見できなかった、洞穴生物のいろいろ。
中央の新種の生物「リュウガシメクラチビゴミムシ」が凄い名前。
私を取り巻く殺伐とした社会では普通に使われているこれら罵詈雑言ですが、学名で使ってもいいものなんでしょうか。
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入洞して全体の4分の1ほど歩いたところにある「喜びの窓」。
古くから竜ヶ石山には鍾乳洞があることは知られており、この場所までは地元の人々や研究者がきていましたが、ここから先は小さな穴があるだけで行き止まりと思われていました。
しかし昭和56(1981)年10月、二人の洞窟愛好家が手掘りでこの穴を通り抜けることに成功し、それまで洞窟終端だったことから「怨みの窓」と呼ばれた穴が「喜びの窓」に変わったのです。
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切り立つ岩壁の間を通り抜ける「びょうぶ岩」。
通路の両側にある石灰岩と石灰岩の間にサンドイッチ状に挟まれていた輝緑凝灰岩が水の侵食で穿たれ、そこに狭い裂け目を形成した通路です。
名前の由来はちょっとわかりません。
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珍スポットにありがちな造形の鍾乳石。
横の解説が何やら小難しいことを書いていますが、要するに男と女の性器が組み合わさったような鍾乳石ですね。
タイトルがついていないのは大人の事情というやつでしょう。
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竜ヶ岩洞公開ルートの折り返し地点付近にある「長寿の泉」。
「天恵の泉」のすぐ先にあり、飲んだらなんか寿命が伸びそうな名前の泉ですが、こっそりと横に「生水につきガブ飲みは短命にして長寿ならず」と書いてあります。
じゃあなんでこの名前にしたんでしょうか。
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竜ヶ岩洞の最大の見所と言える「黄金の滝」。
落差30m、天井の中心から空間の中央へ落下する日本一の地底の大滝、と解説に書かれており、確かに天井を見上げると壮観の光景です。
しかしなんていうかこの竜ヶ岩洞、日本一という言葉を使う頻度が多いような気がしますね。
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竜ヶ岩洞の出口には、竜ヶ岩洞の開発工事等を紹介した洞窟資料館があります。
1981年に竜ヶ石山の地主・戸田貞雄氏と洞窟愛好家2名の3人で始められた竜ヶ岩洞開発の様子が、ジオラマや写真パネルで紹介されています。
竜ヶ岩洞調査から公開に至るまでの苦闘・労苦を描いてマンガにした「竜ヶ岩洞物語」も500円で販売中です。
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竜ヶ岩洞物語案内の隣には「もぐってる場合じゃない!‐一歩、抜け出すモグラ‐」と題されたモグラの剥製が展示されていました。
なんでもこのモグラは、2010年1月5日の朝、空を飛ぶカラスが竜ヶ岩洞駐車場に残していったモグラだそうです。
不況やマンネリ、スランプなんかにもぐってる場合じゃない!!一歩抜け出しましょうという天からのありがたいメッセージですね。
(訪問月2019年12月)