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岐阜県大野郡白川村の世界遺産、白川郷を歩いてきました。
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合掌造り集落で知られる白川郷の荻町地区に子供たちを連れてやってきました。
白川郷は1995年12月、五箇山とともに白川郷・五箇山の合掌造り集落としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された山間の集落です。
世界遺産であるここ白川郷には、私が昔プレイしたサウンドノベル形式のゲームのロケ地があり、それを目的として訪問しました。
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白川郷でサウンドノベル形式のゲームというと、有名なのがアニメ化・映画化した「ひぐらしのなく頃に」ですね。
こちらは荻町城跡展望台行きルートの途中にある、通称「梨花ちゃんハウス」。
「ひぐらしのなく頃に」のヒロイン、北条沙都子と古手梨花が生活をしていた古手神社の倉庫兼住宅のモデルです。
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しかし2002年8月に「ひぐらしのなく頃に」が発売されるその約7年前に、白川郷をロケ地とするサウンドノベル形式のゲームがありました。
上の画像は、1995年11月にパック・イン・ビデオから発売されたスーパーファミコン用ゲーム「魔女たちの眠り」のタイトル画像です。
赤川次郎の小説「魔女たちのたそがれ」と「魔女たちの長い眠り」を原作とするサウンドノベル型ゲームで、幼馴染の女性・依子から主人公・津田に「助けて…殺される」という電話がかかってくるところから物語が始まります。
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結局、依子は焼身自殺してしまいます(名前を入力できるヒロインがいきなり死ぬw)が、津田は真相を探しに彼女が分校の教師をしていた山奥の村へ向かいます。
白川郷をロケ地・モデルとする、その山奥の村の画像がこちらです。
村の中心部というこの場所は…
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撮影当時とちょっと変わってしまっていますが、撮影場所は白川郷荻町合掌造り集落本通りの土産品店「こびきや柿の木店」前のこの辺りと思われます。
店の看板や電信柱、速度標識等がなくなっていますが、これは白川郷が世界遺産になったことに伴う観光地化整備のためでしょうね。
こっそりと斜めから横になっていますが、左の家屋の外壁に取り付けられたハシゴがポイントです。
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ドット絵ではわかりにくい、と思う方にはこちらを参考としてください。
1999年4月にプレイステーションでリメイク移植された「魔女たちの眠りー復活祭ー」の村の中心部の画像です。
電信柱と店の看板こそまだあるものの、建物の外壁や軒などは今とほとんど変わっていないことがわかります。
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白川郷の合掌造り家屋を見学しながら、内部も見れるという国指定重要文化財・和田家住宅を目指して歩きます。
白川郷は外国人観光客が多数いて、典型的な日本の田舎的場所なのに集落を歩いているのは外国人という異質な雰囲気がありますね。
私はここで、外国人に日本語で道を教えてもらうという体験を初めてさせていただきました。
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ちなみに合掌造りの家屋は「魔女たちの眠り」にも出てきます。
「魔女たちの眠り」の舞台となる村では、山間の盆地にある「村」と山の中にある「谷」の住民が対立していて、「谷」の住民は合掌造りの建物を家屋としています。
上の画像は「谷」の集落で最も大きいという「魔女たちの眠り」のキーパーソン、栗原多江の家です。
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和田家も白川村の初代村長を務めるなどしており、家屋は白川郷の合掌造り集落で最大の規模を誇る代表的な民家です。
1階は居住スペースとなっており、写真のオエと呼ばれる居間は、これだとかえって寒いのではないかと思うような広さです。
ちなみに和田家住宅は、前述の「ひぐらしのなく頃に」の物語にて重要な役割を担う園崎家のモデルでもあります。
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和田家住宅・2階。明治から昭和初期にかけて存在した大日本帝国では、生糸や絹製品の輸出が外貨獲得のための重要な産業でした。
生糸は蚕の繭を原料とするものであり、ここ和田家の2階ではそれを生み出す養蚕が1968年ごろまで行われていました。
繭は近年世界遺産になった富岡製糸場などで加工され、こうした養蚕業は工業力も地下資源もない大日本帝国にとって唯一世界に誇れる産業でした。
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立ち入ることはできないものの、屋根裏も見学することができます。
木材を梁の上に掌を合わせたように山形に組み合わされて建築された、何百年もの白川の風雪に耐えた勾配の急な茅葺きの屋根。
合掌造り家屋では屋根裏も積極的に作業場として利用されていて、和田家屋根裏も蚕の飼育場として使用されていたそうです。
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続いて和田家住宅の近くに停留場があるシャトルバスに乗って、集落を一望できる荻町城跡展望台にやってきました。
私はこういった山間の集落とはまったく縁がありませんが、それでもどこか懐かしいと感じてしまうような風景です。
なお、この展望台から見下ろす白川郷は、「魔女たちの眠り」では自分の現在地がわかるマップとして使われていました。
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子供のころの記憶が蘇ってきて感動しました。
白川郷が世界遺産になったのは「魔女たちの眠り」の発売から一か月後の1995年12月のことです。
世界遺産となって観光地化され、外国人観光客が溢れたことで原風景が失われた、と思う人も少なくないという白川郷ですが、能率や機能性ばかりを重視する現代においては、世界遺産にでもならなければこの風景を保っていくことは難しいのかもしれませんね。
(訪問月2019年12月)