神奈川県足柄下郡箱根町の観光名所、大涌谷を歩いてきました。
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大涌谷は約3000年前の箱根火山の爆発により出来た、箱根火山火口の爆裂跡の谷です。
大涌谷付近は常に白煙がたちこめ、風向きによっては白煙で自分の周りが真っ白になって何も見えなくなってしまう時もあります。
私たちが行った時も、常時霞がかかったように周りがうっすら白くなっていて、あるとき風が急に激しくなったかと思うと、視界が真っ白になって10m先が全く見えなくなってしまった時がありました。
また大涌谷は硫黄の臭いも強烈で、お手軽に火山の火口を体験することができます。
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大涌谷には、箱根桃源台から箱根ロープウェイで行きました。
この箱根ロープウェイ、世界でもっとも人が乗り降りする有料のロープウェイとして、ギネスブックに登録されているそうです。
1分に一台発車するという、ものすごい回転率なので、待つことはほとんどありません。
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桃源台から大涌谷へ向かう途中に姥子駅駅があります。
箱根ロープウェイは2006年から2007年にかけて架け替え工事を行い、ゴンドラを新しくしましたが、姥子駅前にはかつてのゴンドラが展示されています。
この架け替え工事によって箱根ロープウェイは1分間隔の運行になりました。
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姥子駅の次が大涌谷駅。ロープウェイでお手軽にこれますが、標高1044mの位置にあります。
さすがに箱根有数の観光名所だけあって人は多いです。
国内の温泉地を訪れる人は昔に比べて減ってしまいましたが、箱根を訪れる人はまだまだ多いようです。
時代を反映してか外国人も多いようです。
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大涌谷駅から大涌谷噴煙地へ向かう途中には、大涌谷延命地蔵尊があります。
なんでも昔弘法大師が、地獄のような場所だった大涌谷に心を痛め、この場所を清めようと地蔵菩薩を作ったのが延命地蔵尊の始まりだそうです。
残念ながらこの日は延命地蔵尊の扉は閉まっていました。
延命地蔵尊の前には神泉の湯と呼ばれる泉が湧いていて、大涌谷の温かい湯で手を清めることができます。
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大涌谷と言えば名物・黒たまご。
黒たまごは地熱と火山ガスの化学反応を利用した卵で、生卵を温泉池で茹でると、気孔の多い殻に鉄分(温泉池の成分)が付着し、これに硫化水素が反応して硫化鉄(黒色)となり、黒い殻のゆでたまごができあがるのだという。
大涌谷くろたまご館の近くにはやたらご当地キティーがいます。黒タマゴとセット。
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黒タマゴを食べると寿命が7年延びるということで、大涌谷駅にあった大涌谷スカイレストランで黒タマゴの乗った大涌谷カレーを食べました。
箱根は日本有数の観光地でも外食ではあまりいい評価を受けていませんが、この大涌谷カレーはとてもおいしかったです。
誰でも食べれるようにするためか辛さは控えめでしたが、カレーにひき肉がからめてあって物足りなさはなくまた食べたいと思えるカレーでした。
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大涌谷からの帰り道、箱根ロープウェイ大涌谷駅から早雲山駅までの途中で見える、大涌谷の絶景。
眼下に、昔「地獄谷」と呼ばれた大涌谷が見えます。
今でこそ観光地になってしまいましたが、かつて箱根が地獄であったことを象徴する大涌谷。
地獄を連想させる荒涼とした雰囲気がとても気に入りました。
(訪問日2013年8月31日)