山形県鶴岡市羽黒町にある、庄内映画村オープンセットを歩いてきました。
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「庄内を日本のハリウッドに!」が合言葉であるらしい庄内映画村。
庄内映画村は月山山麓の広大な原野の中にあり、東京ドーム20個分の敷地を持つ映画のオープンセットです。
時代劇をはじめとする様々な映像作品の撮影現場として、いろいろな種類の撮影セット、エリアが設けられています。
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村内はかなり広く、一つのエリアから別のエリアに移動するのに時間がかかり、また道も当然未舗装なので砂埃も激しいため、移動には有料(500円)の村内周遊バスを利用するといいと思います。
まあ、そんなに見どころがあるわけでもないので、2~3回くらいしか利用しませんが。
写真は山間集落エリア。
庄内映画村の入り口から見て右の端(南端)にあります。
私たちはここまでバスでやってきて、ここから左の端(北端)に向かって歩いていきました。
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山間集落エリアの隣にある、宿場町エリア。
どっかで見たことのある場所だなと思っていたら、たまたま実家に帰った時に親が見ていた映画「13人の刺客」の撮影現場だったそうです。
あの映画はラスト、ずいぶん派手に宿場町をぶっ壊したり燃やしたりしていましたが、訪問した時はきれいな宿場町に戻っていました。
特に見たくて見たわけでもない映画でしたが、それでもその撮影現場に来てみると感慨深いものがあります。
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刑場。
宿場町エリアと戦国エリアの間にぽつんと置かれています。
侵入禁止の柵から磔台まで結構距離があり、磔られている者がよく見えない。
現実の磔も見物人との間にこのくらい距離があったんですかね。
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続いて戦国大手門エリア。 
この戦国大手門エリアは、門をバスが通れないためか村内周遊バスの巡回エリアから外されており、来たい場合は徒歩で来るしかありません。 
門があるだけなので特に無理してくる場所でもないが、映画村自体見どころがあまり多くないのでやっぱり来といたほうがいいと思います。 
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戦国大手門エリアから庄内映画村エントランスに戻り、そこからまたバスに乗って、今度は左の端である漁村・農村エリアに向かいます。
農村セット前バス停で下車し、左の道に行くと農村エリアに到着。
農村セットでは、棚田の中にぽつんぽつんと小屋が点在しています。
この棚田もセットのようです。
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農村エリアと漁村エリアの中間にある商家屋敷。
商家屋敷には上がることができ、中ではおもちゃの弓矢を的に向かって射ることのできる簡易弓道場みたいなところがあります。
ちょっとしたお遊びですが、これがなかなか難しかった。
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こちら農村エリアからさらに左の端に進んだ所にある、漁村エリア。
残念ながら海はないが、あちこちに小舟や網小屋が置かれています。
潮風による塩害が考慮されてか、他のエリアに比べて建物の崩壊具合が激しい。
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雰囲気は漁村というより廃村といった感じです。
ああでも沿岸にはこういう雰囲気の場所、いまだにありますよね。
この崩壊っぷりはかなりリアリティがあります。
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漁村エリアから村内周遊バスを利用して再度エントランスに戻りました。
エントランスの東側には、姥捨山エリアというエリアがあります。
姥捨山エリアの入り口には密林に住まう民族が作るようなアーチがあります。
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姥捨山エリアは捨てられた老婆たちのその後を描いた映画「デンデラ」の撮影現場だったとのことですが、私たちが訪問した時は雪による重みで建物は倒壊。
残り残さず全滅してしまっていました。
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映画のデンデラ集落は、熊に襲われて壊滅してしまったそうですが、それと同じように無惨な姿を晒していた姥捨山エリア。
廃村や廃墟は好きですが、ここまで崩壊しているとただのガラクタの山。
各エリアの中で一番期待していただけに残念でした。

庄内映画村は、訪問したのが真夏ということもあって観光客も少なく、廃村を歩いているようでなかなか楽しかったです。
そういうのが好きな人や、あるいは映画の撮影現場を見に来たい人は、結構楽しめる場所だと思います。
(訪問日2012年7月31日)