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台東区の上野恩賜公園の花園稲荷神社にある狐の洞窟「穴稲荷」と、第二次世界大戦によって体を溶かされてしまった大仏「上野大仏」を見学してきました。
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特に説明の必要もないと思われる、上野駅前の上野恩賜公園。
上野公園はいつも人でいっぱいですね。
これほど広く、しかも美術館や博物館など施設が集まっている公園は、上野公園以外東京にはありません。
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JR上野駅の公園口をでて、上野公園をまっすぐ不忍池方向に歩いていくと、突き当たりに花園稲荷神社の入り口があります。
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稲荷神社には定番の千本鳥居。
連なる朱の鳥居がかっこいいです。
この場所は自分を含めて写真を撮るため足を止める人が多く、誰もいない状態で写真を撮るのが難しいです。
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千本鳥居を抜けた先にある、花園稲荷神社本殿。
稲荷神社らしくお稲荷さんが狛犬よろしく左右に鎮座しています。
若い女性が写真を撮っていました。邪魔にならないようこちらも一枚。
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本殿の向かいには旧社殿があり、社と社の隙間に朱の鳥居が見えます。
この鳥居の奥に、穴稲荷と呼ばれる狐の洞窟があるという。
入ってみます。
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中に入ると人がぎりぎりすれ違えるくらいの幅の狭い通路があって、正面に穴稲荷の案内板があります。
作成でミスったのか説明の途中で「も」が書き加えられていました。
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通路を左に曲がるとこうなっています。
もはやここがひとつの洞窟のような、薄暗い場所です。
奥に小さな社があり、右手の壁のやや上部に丸い人工的な穴が見えます。
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これが穴稲荷と呼ばれるお穴様です。
案内板によれば、王子稲荷神社と違い実際に狐がいた穴ではなく、寛永寺創建の際、忍岡の狐のすみかが無くなることを憐れんで作られたものであるとのこと。
薄暗い上に、穴がやや高い位置にあるので中がどうなっているのかよくわかりませんでした。
夫婦和合、縁結びがご利益です。
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続いて上野大仏に向かいます。
花園稲荷神社から精養軒方向に歩いていくと、精養軒の向かい側の小山に仏塔があるのが見えてきます。
こちらは裏道のようですが、小山を上がっていきます。
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仏塔の正面に回ると、扉があって仏塔の中を見ることができます。
中には薬師如来像などが安置されています。
この仏塔は大佛パゴダという名前になっています。
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大佛パゴダの向かいには、巨大な上野大仏の顔のレリーフがあります。
この上野大仏、江戸時代初期に造られたものですが地震と火災によって破壊と修復が繰り返され、最終的には関東大震災によって頭部が落ちてしまう。
その後、太平洋戦争の軍需資源として顔面部を除く頭部、胴体が供出され、顔だけが残されることとなりました。
顔以外は無くなってしまった大仏様。
これ以上は落ちない、落ちるものはないということで、受験生が合格祈願に訪れているのだとか。
捨て身の精神で頑張れということですかね。
(訪問月2014‎年‎10月‎)