photo
世田谷区にあるパワースポット、玉川大師の地下霊場を歩いてきました。
玉川大師は、東急田園都市線二子玉川駅で下車し、玉川通りを北上、丸子川を渡った所の左側の住宅街の中にある寺院です。
瀬田アートトンネルを通っていくとわかりやすいです。駅から徒歩12、3分。
この寺院の地下には霊場があって、そこは巨大な大日如来の秘仏の胎内であるといわれています。
寺院の中に地下霊場へとつながる階段があって、灯明料としてお坊さんに100円払うと、地下霊場へと続く回廊へ入れます。
地下巡路は真っ暗闇で、一寸先も見えないため、右手を壁に触れさせて自分の位置を確認しながらそろそろと進みます。
どうせ道はまっすぐなんだろうと油断していましたが、入ってみると道が曲がっていたり、下ったり上がったりして自分がどの方向を歩いているのかすぐわからなくなります。
DSCN0177
地下巡路は真っ暗闇の道と明かりの点いている道が交互に続いていました。
最初の暗闇の中をしばらく歩いていくと、やがて明かりの点いている場所に出て、漢文で何か書いてある壁画があり、その先には奪衣婆の石像がありました。
DSCN0178
自分の脱いでいるものを捨てていけという意味でしょうか。
その先に、また暗闇の回廊が続いています。今度は暗闇の中で、金剛杵(こんごうしょ)を探します。
この金剛杵に触れると、己の煩悩に打ち勝つ力を得れるらしいです。
DSCN0179
その回廊を抜けると、また明かりが点いていて、たくさんの石仏が向かい合って並んでいる場所に出れます。
四国八十八霊場と西国三十三霊場の本尊を祀っているそうで、ここをお詣りすると四国と西国を巡礼したことになるんだとか。
ここが地下霊場の中枢と思われます。
玉川大師のお坊さんの事前説明によると、自分の数え年の大師をお詣りするといいらしいですが、どれが自分の数え年の大師かわからなかったので、だいたいであたりをつけて気に入った大師を拝んでおきました。

それからまた暗闇の回廊に入って、暗闇の中を微妙に曲がって歩いていきます。
あとで聞いた話では、玉川大師の暗闇の道は、方向感覚を狂わせるためのものであるそうです。
玉川大師地下霊場はパワースポットですが、それは弘法大師や大日如来からパワーを貰うわけでなく、暗闇の中で五感を断って、自分自身を見つめ直す修行場なのだと言われています。
DSCF8020
最後にはまた明るいところに出て、銅鑼を鳴らして地上に戻ります。 
パワーがついたかどうかはわかりませんが、いい経験をさせていただきました。
地下霊場を出ると、おじいさんおばあさんの団体客が、お坊さんから地下霊場へ入る際の注意点の説明を受けているのが見えました。
危なかったです。
あの団体と一緒に入っていたら、賑やかな戒壇巡りになってしまい、せっかくの修行が台無しになっていたでしょう。
戒壇巡りは人がいないときにするといいと思います。
(訪問日‎2011‎年‎4‎月‎7‎日)