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静岡県島田市のSL整備工場、新金谷車両区整備工場を見学してきました。
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きかんしゃトーマス好きな子供たちをつれて、大井川鉄道主催の「SLフェスタ2020in新金谷」に行ってきました。
大井川鉄道大井川本線新金谷駅が会場となった「SLフェスタ2020in新金谷」。
フェスタ中は大井川河川敷の臨時駐車場から新金谷駅まできかんしゃトーマスの絵柄が入った無料シャトルバスがでており、トーマス好きな子供たちは早くもテンションが上がっていました。
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新金谷駅のSL広場には機関車を回転させる転車台があります。
転車台の上に乗っているのは昭和12(1937)年に日本車両が製造した国鉄C12形蒸気機関車164号機。
C12形は昭和初期の経済恐慌下において、経済性を高めた簡易線用の小型蒸気機関車として製造されたタイプですが、軽量小型を買われて軍部の徴発を受け戦時中の作戦に使われたものもありました。
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転車台から先の新金谷車両区整備工場は通常、立ち入り禁止となっていますが、SLフェスタ中は有料で入ることができました。
入場料は小学生以上が500円。
転車台の横に設けられた受付で入場料を払うと、SL缶バッジとパンフレットを貰って整備工場区域に入って見学することができます。
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こちらはSLのエネルギーである石炭の置き場で、石炭はオーストラリアやロシア、中国などで産出されたものだそうです。
SLは石炭を燃やした熱でボイラーの中の水を沸騰させ、動力である蒸気を作ります。
大井川鉄道で使われている石炭は砕いてから油で固めたピッチ練炭というもので、燃えやすく煙や火の粉が出にくいという。
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SLが出発準備を行う始業作業場には、給水塔と集塵機がありました。
SLで使われる水は水道水でなく、あらかじめミネラル分を抜き取る処理をした軟水が使われるという。
水道水のミネラル分はボイラーで水が蒸発した際に水垢となり、ボイラーを痛めてしまうからだそうな。
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稼働準備中の西武31形電気機関車と、SLのボイラーへの点火作業・給水・注油など出発前点検が行われる点検橋。
SLを動かすためには様々な準備や点検が必要で、出発まで約3時間もの時間がかかってしまうそうです。
ちなみに電車はパンタグラフを上げてからスイッチを入れて約5分で準備完了であり、やはり効率を考えてしまうとSLが廃れるのは無理からぬことでしょうね。
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点検橋を渡り、新金谷車両区の奥にある車両整備工場前までやってきました。
諸事情により顔は見せられませんが、整備工場前には大井川鉄道の人気者、赤い蒸気機関車・きかんしゃジェームス号が休車中です。
きかんしゃトーマス好きで、夜はいつも「トーマスのベッドタイムストーリー」の絵本を読めとせがむ息子も大喜びです。
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整備工場内では、整備中の巨大なSLが作業を待っていました。
大井川鉄道の各SLは1年に1回、大掛かりなオーバーホールが行われているのだという。
磨耗が大きい部品は交換できるものは交換し、ない部品は新しく作るため整備はかなり大変のようです。
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最後は、諸事情により赤く塗装されていますが、昭和11(1936)年製の国鉄C56形44号機。
C56形は製造された160両のうち半数以上の90両(1号機から90号機)が太平洋戦争開戦直前に軍に供出され、戦争中大日本帝国の同盟国だったタイに送られてビルマ方面への戦時輸送などに従事、戦火で大半が破壊されましたが、この44号機は奇跡的に生き残りました。
昭和54(1979)年6月、44号機は同形の31号機とともにタイから日本へ帰国し、31号機は靖国神社の遊就館にて静態保存されることとなりましたが、44号機は大井川鉄道に入線し、今も現役で活躍しています。
(訪問月2020年2月)