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江東区青海・有明、港区台場、品川区東八潮からなる地域、東京臨海副都心を歩いてきました。
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子供たちとともに、ゆりかもめに乗ってお台場海浜公園駅にやってきました。
現在地はお台場海浜公園駅降りてすぐのところにあるデックス東京ビーチ、シーサイドモール4Fにある台場一丁目商店街です。
商店街は昭和30年代の町並みをイメージして再現したもので、駄菓子等を扱う土産物屋、昭和的なゲームセンターなどがあります。
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台場一丁目商店街にある駄菓子屋「ハイカラ横丁」。
店舗には駄菓子や駄玩具、キャラクターグッズ、プロマイドやアイドルグッズなどの昭和の古き良き駄菓子屋に見られたアイテムが並んでいます。
最近はこういう駄菓子屋、町中にすっかりなくなってしまいましたね。
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商店街は観光名所らしく、随所に写真撮影スポットがあります。
こちらは子供たちが写真を撮る撮ると言った「超特急ひかり号」前。
昭和39(1964)年に東京~新大阪間で開業した東海道新幹線は世界初の高速鉄道で、戦後の高度経済成長期の象徴といえる存在でした。
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台場一丁目商店街内には「台場怪奇学校」というお化け屋敷もあります。
台場怪奇学校は約40年前に廃墟となった「呪われた小学校」を舞台とするお化け屋敷です。
懐中電灯片手に探索するウオークスルータイプのお化け屋敷で、私自身お化け屋敷は大好きなのですが、残念ながら小学生未満は入学不可でした。
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台場怪奇小学校が入れなかったので、そのまま大阪のたこ焼き屋が集う「たこ焼きミュージアム」で昼食としました。
デックス東京ビーチにはこの他、東京ジョイポリスやレゴランド・ディスカバリーセンターなど複数の娯楽施設があって一日いても飽きません。
さすがは東京の一大観光地、東京臨海副都心お台場と言ったところで、子供たちも大変喜んでいました。
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そんなデックス東京ビーチのほか、アクアシティお台場、ダイバーシティ東京、パレットタウンなど巨大な複合商業施設が立ち並び、日本科学未来館船の科学館(休館中)、東京ビッグサイトなど観光施設が多くあり、東京湾岸警察署前では芸能人が謝罪する華やかな東京臨海副都心。
東京国際クルーズターミナルが開業し、最近では有明ガーデンもできて活気づく東京臨海副都心ですが、その一方で活気から程遠く忘れ去られた存在もあります。
その一つが、デックス東京ビーチから東にわずか500mの位置にある、江東区の青海と有明を結ぶ地図にない道路橋、青海橋です。
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青海橋は東京湾埋立地10号地有明と13号地台場の間を流れる有明西運河に架かる廃橋です。
全長264.9メートル、幅14.5メートルの大きな橋ですが、今は使われておらず放置されたままとなっています。
使用が開始されたのは1991年ですが、車が通れる道路橋として活用されたのは1994年までのわずか3年間だったという。
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現在の青海橋は入り口に蛇腹が取り付けられ、固く閉ざされて入れないようになっています。
Wikipediaには歩行者と自転車は通行可能と書かれていますが、現在では整備もされず荒れるに任されています。
この橋を通って有明から台場にやってきたとしても、結局は橋の入り口前に横たわるアンダーパスを迂回して国道357号線か青海・有明南連絡線に出なければならないため、通行可能だったとしてもこの橋をわざわざ通る意味はなさそうです。
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鬱蒼とした草木の隙間から、わずかに見ることのできる青海橋。
この道路橋が早々に廃止された理由は、開発区域の見直しに伴い橋が邪魔になったからとのことです。
しかしもともと埋め立て地で地盤の緩いところに造られた橋は、かなり地中深いところに杭を打っているため撤去に費用が嵩み、放置状態が続いているという。
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開発著しい華やかな東京臨海副都心の陰で、橋としての機能は維持しながら、まったくその機能が活かされず屍を晒す青海橋。
橋としては厳然のこの場所に存在するにも関わらず、Google マップ上ではこのように橋として表示されておらず、なんだかよくわからない扱いになっています。
開発の影で放置され荒れるに任されたままの青海橋は、自身の存在が消された地図を見て、何を思うのでしょうか。
(訪問月2020年10月)