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墨田区押上の電波塔、東京スカイツリーに登ってきました。
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東京スカイツリーに登ってみたいという子供たちを連れて、東京スカイツリー天望デッキにやってきました。
東京スカイツリータウンには何度か足を運んだことがありますが、スカイツリー自体に登るのはこれが初めてです。
料金が高いこともあって、東京に住んでいるなかなかと来ないもんかもしれませんね。
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地上高350メートルの天望デッキから見下ろす、墨田区の街。
およそ76年前の昭和20(1945)年、現在の墨田区域は壊滅し、一面の焼け野原だったと言われています。
昭和20(1945)年3月10日の東京大空襲では、墨田区の前身である本所区の96%、向島区の57%が焼失し、本所区と向島区を合わせた今の墨田区の約70%以上が焼失していました。
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スカイツリー天望デッキからさらに100メートル上空には、天望回廊と呼ばれる第2展望台があります。
天望デッキと天望回廊を繋ぐのは「天望シャトル」と呼ばれる一部シースルーのエレベーター。
天井もシースルーになっており、早い上昇スピードとあいまってカタパルト的な光景が楽しめます。
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エレベーターのドアが開くと、目の前には巨大なエヴァンゲリオン初号機の頭部が展示されていました。
訪問日は、東京スカイツリーとアニメ「エヴァンゲリオン」とのコラボ「エヴァンゲリオン東京スカイツリー計画」が開催中でした。
2021年に予定されている新劇場版エヴァンゲリオンの公開を記念しての企画とのことですが、緊急事態宣言で微妙なものになってしまいましたね。
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エレベーターを降りたところは地上高445メートルのフロア445であり、そこからスロープ状の天望回廊を通って徒歩で地上高450メートルのフロア450を目指します。
エヴァンゲリオンといえばこの縦書きと横書きが混ざった独特の文字レイアウト。
そこにエヴァンゲリオンのBGMが加わって、劇場版のエヴァをよく知らない私でも興味を惹かれます。
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天望回廊の折り返し地点には実寸大の綾波レイ。
よく知られている話ですが、エヴァンゲリオンの登場人物の姓はほとんどが旧日本海軍の艦艇に由来しています。
ただアスカの姓が惣流(日本海軍正規空母蒼龍)から式波に変わっていた。なんでだ。
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折り返し地点から、さらに451.2mの最高到達点ソラカラポイントを目指して、だらだら坂を歩いていきます。
壁にはこれまでの新劇場版エヴァンゲリオン、「序」「破」「Q」の紹介パネルが並んでいます。
ラストのパネルは「シン エヴァンゲリオン1月23日公開予定」となっていますが、新型コロナウイルスと緊急事態宣言で公開が延期されてしまいましたね。
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ソラカラポイントからは、本所と浅草の間を流れる隅田川と川に架かる言問橋が見下ろせました。
昭和20(1945)年3月10日の東京大空襲の際、言問橋では橋を渡れば助かると信じた本所側の人々と浅草側の人々が橋の上でバッティングしてしまい、身動きができなくなったところに大量の焼夷弾による火災旋風が起きて阿鼻叫喚の巷と化したという。
東京で発展著しかった下町エリアはこの大空襲によって一夜のうちに灰燼に帰し、その後も引き続く空襲によって終戦までに帝都は一面の焼け野原となってしまいました。
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エヴァンゲリオンの世界では、東京は2000年9月13日に発生したセカンドインパクトおよび同年9月20日の新型爆弾の攻撃により壊滅してしまいました。
現実の東京は、江戸の町が明治維新で近代化したのちに戦災で壊滅、その後驚くべき速度でまた繁栄し、現在に至っています。
今は新型コロナウイルスの影響で暗くなってはいるものの、まだまだ壊滅にはほど遠く、やがてくる明るい未来を信じて、頑張っていきたいですね。
(訪問月2021年1月)