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栃木県日光市のアミューズメントパーク、江戸ワンダーランド日光江戸村を歩いてきました。
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子供たちを連れて鬼怒川温泉にやって来たので、その途中日光江戸村に立ち寄ってきました。
日光江戸村は江戸時代をテーマにしたアミューズメントパークで、開園は1986年と昭和の末期です。
バブル時代に作られたテーマパークの一つで、バブル終焉後も人気のテーマパークである点が特徴的です。
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バブル期は長崎オランダ村や新潟ロシア村、柏崎トルコ文化村、富士ガリバー王国など、日光江戸村のようなテーマパークの建設ラッシュがありました。
同じ日光にも、西部劇をテーマにした「日光ウェスタン村」がありましたが、しかしこうしたテーマパークはバブルの終焉後多くが閉園しています。
日光ウエスタン村も2006年から長期休園中であり、今も撤去されずに廃墟化した姿が日光江戸村にくる途中の道に見えました。
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江戸時代をテーマとする日光江戸村は江戸時代中期の町並みが再現されており、水芸座や南町奉行所、花魁道中などのアトラクションが適時催されています。
機械や人形ではなく、エキストラの方が即興のアドリブを駆使しながら演じてくれるので、客との距離が近く親しみを感じます。
そんなところが、日光江戸村が今も人気と集客力のあるテーマパークである理由なのかもしれませんね。
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我が家の子供たちは「忍者からす御殿」での忍者活劇を見て、すっかり忍者が好きになってしまいました。
忍者に関するアトラクションとして、「忍びの里」では忍者仕掛迷路や忍者修行体験場など、実際に身体を動かして体験する遊び処があります。
「忍びの里」内のあちこちで修行し、オリエンテーリングのように里の各所に散らばる九字のスタンプを集めてくると忍者の認定証が貰えます。
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「忍びの里」の中でも、子供たちが一番面白かったという忍者修行の館。
山の斜面を利用してわざと傾けて建てられた建物で、床も壁も天井も傾いており平衡感覚が狂ってしまいます。
平坦な場所だと思っても意外と斜めっているので、それをこらえる足腰の強さがものをいう場所かもしれません。
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逆に子供たちが一番嫌だったという日光江戸村のお化け屋敷、地獄寺。
寺の中は地獄になっていて、入場するといきなり閻魔様の裁きを受けて「お前は死んだのじゃあ!」と説教され続けます。
その後地獄の責め苦を受ける罪人たちを横目に地獄めぐりをしながら、最後は仏さんに助けてもらうというアトラクションでした。
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日光江戸村ではこの花魁道中のように華やかに表現される江戸時代ですが、実際の江戸時代は特定の人以外は地獄みたいな世界だったのかもしれませんね。
江戸の吉原で華やかにふるまったという遊女たちは、実際には「苦界十年」と言われる過酷な生活を強いられていたという。
まだ10歳未満という幼い年齢で遊女屋に身売りされ苦界に身を沈め、亡くなれば寺に投げ込まれた彼女たちにとって江戸はどんな世界だったのでしょうか。
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日光江戸村において呼び物のメインはやはり「忍者」であると思いますが、この忍者にしても、私たちが抱くかっこいい忍者のイメージは後世において誇張・創作されたものがほとんどであるという。
また日光江戸村では新撰組のコスプレをすることができますが、江戸幕府に殉じた最後の侍のイメージのある新撰組は、外敵を殺した数より内部の隊士を殺した方が多かったそうです。
華やかに江戸時代を表現し演出する江戸ワンダーランド日光江戸村ですが、実際の江戸はもっと殺伐とした世界だったのかもしれない。
(訪問月2021年3月)