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江戸川区南葛西の体験施設、なぎさポニーランドを歩いてきました。
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息子を連れて、南葛西の総合レクリエーション公園にやってきました。
今回の目的地であるなぎさポニーランドは、総合レクリエーション公園の東端にあるなぎさ公園の一画にあります。
なぎさポニーランドでは小学生以下の子供に限り、ポニー乗馬体験が無料で一人三回まですることができます。
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こちらはなぎさポニーランドにいるポニーの精鋭等一覧。
なお、一口にポニーと言っても、ポニーとは特定の品種をさすものではなく、肩までの高さ(体高)が147cm以下の馬の総称にすぎません。
なのでこれらポニーにもそれぞれ品種(馬種)があるのでしょうが、名前しか記載されていないので品種はよくわかりません。
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見方によってはみんな同じように見えなくもないポニーたちの中で、この「ごま」君は特徴的で分かりやすかったです。
白い毛をベースに黒いぶち模様という特徴的な見た目をしており、臭いものを嗅ぐのが好きであるという。
ごま君はアパルーサという品種の馬で、この品種はみなこんな感じの斑点模様なのだそうです。
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息子はすももちゃんという15才のポニーに乗って、コースを一周していました。
乗せてもらって帰ってきたら、ポニーを撫でてやるのがここでのルールです。
ポニーの15才といえば人間でいうところの48歳くらいと思われるので、よく頑張ってくれたというところです。
キャプチャ
さて、そんな長閑ななぎさポニーランドですが、アジア・太平洋戦争中、この周辺には東京上空に侵入してくる敵機を対空砲で迎撃する高射砲陣地が複数ありました。
上の写真はアジア・太平洋戦争後期の1944(昭和19)年に、日本陸軍により撮影されたこの周辺の空中写真です。
なぎさポニーランドのところは田園地帯となっているところ、そこから左近川を挟んだ北東側の、赤く〇で囲んであるところに、サーチライトで敵機を照らす照空灯陣地があったという。
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なぎさポニーランドから眺める、左近川北東側対岸です。
現在は物流センターの倉庫などが建ち並んでいる場所となっています。
当時、南葛西に駐屯していた対空部隊は高射第一師団高射砲第114連隊第一大隊とされています。
この部隊は大隊本部と六個中隊からなる高射砲大隊で、ここ南葛西には大隊本部と三個中隊(第四・第五・第六中隊)が展開していたという。
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なぎさポニーランドから西側には、複数の公園を連ねた総合レクリエーション公園が続いています。
東西に長く続く総合レクリエーション公園ですが、上の空中写真と照らし合わせると、この公園の南北には、九九式八糎高射砲6門を配備した「桑川第一高射砲陣地(第四中隊)」「桑川第二高射砲陣地(第五中隊)」「桑川第三高射砲陣地(第六中隊)」がありました。
写真は総合レクリエーション公園を構成する公園のひとつ「フラワーガーデン」で、この公園の北側には「桑川第三高射砲陣地」があったようです。
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こちらはフラワーガーデンの西隣「ファミリースポーツ広場」の南側にある東京都住宅供給公社堀江住宅。
この堀江住宅の辺りには、かつて第四中隊の「桑川第一高射砲陣地」と第五中隊の「桑川第二高射砲陣地」があったようです。
桑川高射砲陣地は、その遺構が確認されていないこともあってあまり知られていないようですが、第一~第三高射砲陣地があるなんて保木間高射砲陣地みたいですね。
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総合レクリエーション公園をうろうろと歩いた後、もう一度ポニーに乗馬するためなぎさポニーランドに戻ってきました。
こんな近い距離に照空灯陣地と、三つの高射砲陣地、高射砲が計18門も配備されていた南葛西。
今でこそポニーが闊歩する長閑なところですが、戦時中は帝都・東京の重要な防空拠点だったんでしょうね。
(訪問月2024年9月)